著者の坂本氏は、厚労省で社会保障制度の企画立案に従事した後、
内閣府で官庁エコノミストとして「経済財政白書」の執筆などに携わり、
その後三菱総研エコノミストを経て、現職はリクルート総研という
輝かしい職歴。
そんな人物が書いた、今後日本経済に起こりえること、は
かなりの確率で実現するだろうし、投資にも役立つだろうと思い、
図書館で借り、興味深く読んだ。
書かれている内容は日々ニュースで取り上げられている事ばかりだが、
耳からの情報ではなく、きちんと活字を読むことで、
更に深く感じることがあった。
今後、日本経済は人口減少経済により8つの未来が予想される。
1,人手不足はますます深刻になる。
2,賃金は更に上昇。
3,多くの高齢者が労働参加せざるを得ない状況になる。
4,人件費の高騰が、企業利益を圧迫する。
5,企業のAI、IoTなどの業務効率化が加速。
6,生産性の低い企業が淘汰される。
7,緩やかなインフレが定着。
8,優先順位の低いサービスが消滅する。
これらを考えると、最大の問題は少子化なんだろうな。
こればっかりは、今すぐに解決できることではないけど、
若い人達が安心して子供が持てるような社会をつくらないと
本当に手遅れになってしまうよな。