図書館で何気に選んでみた作品。
畑野氏の著作は初めて。個人的には面白かった。
この小説がデビュー作で、しかも小説すばる新人賞を受賞している。
どうでも良いが、著者は東京女学館出身らしい。
オレが大学生の時、H美ちゃんと言う東京女学館出身の女の子と
付き合ったけど、1回デートしただけで、振られたことを思い出した。
小説は外食チェーンに努める佐藤善幸(ユキ)が
身に覚えのない女性問題で故郷の町の店舗に左遷させられる。
その店舗のスタッフや親友、家族、女性などとの
人間関係やトラブルを淡々と描いている。
主人公・ユキに共感するわけではないが、
25歳の若い男なんてこんなもんだろうと思ってしまった。
女性にはメッキリだらしないが、きちんとしている所もちゃんとある。
ある意味、きれい事じゃない本音の部分が語られている小説だと思った。
共感したのは、
「その時にどれだけ好きでも5年後や10年後の保証はできない。」
と言う主人公の気持ち。
そうなんだよなぁ~。この気持ち、解るよ。