昨年12月、本棚の整理を兼ねて、「半沢直樹シリーズ」全4冊を
読み直してみた。
先日読んだ「不祥事」「花咲舞が黙ってない」の影響が大きい。
銀行に勤める主人公・半沢直樹が巨悪に挑む、お馴染みの展開。
心に留めて置くべき文章を記載しておく。
「オレたちバブル入行組」より
"社長業は孤独だ。カネ回りがいいときには周囲からちやほやされるが、
いったん窮地に立つや、誰も救いの手をさしのべてはくれない。
晴天に傘を差し出し、雨天に取り上げるーそれこそ銀行融資の根幹だ。"
「オレたち花のバブル組」より
"人生は一度しかない。たとえどんな理由で組織に振り回されようと、
人生は一度しかない。ふて腐れているだけ、時間の無駄だ。
前を見よう。歩き出せ。どこかに解決策はあるはずだ。
それを信じて進め。それが、人生だ。"
「ロスジェネの逆襲」より
"仕事は客のためにするもんだ。ひいては世の中のためにする。
その大原則を忘れた時、人は自分のためだけに仕事をするようになる。
自分のためにした仕事は内向きで、卑屈で、身勝手な都合で醜く歪んでいく。
そういう連中が増えれば、当然組織も腐っていく。
組織が腐れば、世の中も腐る。"
「銀翼のイカロス」より
"欲にも身の丈ってものがある。身の丈に合わない欲を掻くから、
面倒なことになる。人もそうだし、実は会社だってそうだと思う。
出来もしないことをやろうとするから無理がある。
結局、そんな会社は誰も幸せにしない。
社業もうまくいかないし、社員だってストレスで参っちまう。
全ての会社には、その会社に合った身の丈の欲ってのがあるんです。"