このところ、垣谷美雨氏の作品しか読んでいない。

今回の小説は考えさせられる作品だった。

 

70歳の誕生日に安楽死が強制的に待っているという内容。

勿論、仮説の話だが、賛成、反対、それぞれの意見に

「もっともだ。」と思ってしまう。

 

オレは基本的には賛成。

でも70歳で安楽死は少し早いんじゃないかな、って思う。

男性の健康寿命が72歳頃だと言うことを考慮すれば、

妥当なのかも知れないけれど.....。

 

女性の方が統計的には長生きするので、男女とも70歳というのもどうかと思うが。

 

母親が施設に入居する前は、オレも母親の介護を2年ほど手伝った。

小説に登場する主人公・東洋子ほど大変ではなかったが、

脚が不自由になり、家でも歩行器が欠かせない母親。

就寝中は母親のベッドの隣、亡くなった父親のベッドにオレも寝て、

夜中にトイレに行く気配を感じたら、

母親を起き上がらせ、手を握ってトイレまで連れて行く。

 

間に合わず、漏らすこともしばしば。

その時は風呂場に連れて行き、シャワーで陰部を洗ったりもした。

 

オムツを新たに履かせ、寝間着を着替えさせ、

オシッコで濡れた寝間着を翌朝洗濯する。

 

デイサービスを利用したり、ヘルパーさんに来て貰ったりしたが、

それでも大変だった。

 

近い将来、オレ自身が介護を受ける立場になることを想像すると、

悲しくなるし、絶望しかない。

そうなる前に安楽死できるのなら、喜んで受け入れるけどね。