この小説も非常に面白かった。

垣谷氏の小説に、ハズレは少ない。

 

主人公・望登子の姑・多喜が脳梗塞で突然亡くなる。

 

小説のタイトル通り、姑の遺品整理を行う中での、

出来事や心の機微を面白、可笑しく描いている作品。

 

姑は買い物に出掛けたスーパーの帰り、突然倒れ、そのまま入院、

脳梗塞であっけなく逝ってしまうのだが、オレも人ごとではない。

 

動脈硬化が進み、血管にかなり大きなプラークが溜まっている、

と診断されたオレも、脳梗塞や心筋梗塞で倒れてしまうかもしれない。

ある日、なんの前触れもなく、逝ってしまう可能性があると思うと、

早々に断捨離を実行しなければ....とマジで思う。

 

小説の中の

『今や50歳になったら生前整理を始めましょうという本が

たくさん出版されている。元気な内に片付けておくのは常識です。』

という一文が、尚更断捨離をしなければ...という決意を促す。

 

また、オレより少し若い50歳半ばの主人公・望登子が

『人生は残り少ない。落ち込んでいる暇はない。どうせみんな死ぬんだ。

偉い人も偉くない人も金持ちも貧乏人もみんな死ぬ。』と

心情を表現する一文が胸を打つ。

 

その通り、どうせみんな死ぬ。

生前整理も必要だが、他人様に迷惑を掛けず、

身体が動く内にやりたいことをやり、

行きたい所に行き、時々美味いモノを食べ、残りの人生を謳歌したい。

 

そんなことまで考えてしまった。