そこそこボリューム感のある文庫本だったが、
あまりの面白さに夢中になり、あっと言う間に読了した。
いじめによる不登校、責任を回避する学校、
怪しげな霊媒師、その霊媒師に洗脳される主人公の妻・杏子。
普通に生活する家族を、日常に潜む闇が、
こうして浸食していくのかと、一片を覗いたようで少し怖くなった。
最後はいじめにより不登校になった中学2年生の春香が
霊媒師の紫音のトリックを見破るのだが、
心理学者のアドバイスがあったとしても
「中学2年生がここまでの説明が出来るか?」と、
かなり出来過ぎの感が否めない。
小説の解説文を芸人・髭男爵の山田ルイ53世が執筆していて、
文章がやたらと上手い。
一発芸人としての認識しかなかったが、
ウィキペディアで調べてみたら、なんと神戸を代表する進学校
六甲学院中学に入学している。
しかも、中学2年の登校中に大便を漏らしたことで、
不登校になり引きこもりになったらしい。
今後、彼の姿をTVで見かけた際は、
文才に秀でた面があることは憶えておこう。