調べて見たら、もう10年以上前に公開された映画だった。
高倉健主演で遺作になった降旗康夫監督作品。
作品は観ていないが、当時、TVでやたらと映画の告知スポットが
流れていたので、記憶にはある。
本の最後のページに
『本書は映画「あなたへ」(脚本・青島武)を原案に
創作された小説です。』とあったので、
【映画 あなたへ】で検索してみると、
東宝サイドから小説化の話を持ちかけられた幻冬舎が
『虹の岬の喫茶店』や『津軽百年食堂』などで
注目される森沢明夫に依頼した。とある。
その他、Wikipediaに色々と興味をそそる事が記載されていた。
主人公の倉島英二は無口な人柄ということなので、
高倉健はまさに適役だったように思う。
その高倉健が
「この物語に出合い心が動きました。人が人を思いやること、
生きることの切なさを思いました」と話している。
また、著者である森沢自身も
「映画の尺ではどうしても表現しきれない部分を、
小説ではできるだけ丁寧にすくいとっていこうと思いました」と語り
「読了後に、自分の一番大切な人のことを
思い浮かべてみてくれたらうれしい」と話している。
映画を観てみたいと思った。