7月18日に誕生日を迎える女性の友人L子がいる。
彼女とは2014年に知り合い、それ以来の付き合いだが、
頻繁に会う程の仲ではない。
そもそも彼女は人妻である。
二人きりで会うのは、少なからず、はばかれる。
そんな彼女とコロナが多少落ち着き始めた4月に、
大井町の居酒屋で久々に会った。
おそらく、2019年11月、
オレの誕生日を彼女にお祝いして貰った日以来だと記憶している。
時間を忘れる程、積もる話に夢中になった。
どこで、そう言う流れになったのかは、憶えていないが、
随分前に読んだ「生き物の死にざま」というエッセイの話になった。
昆虫をはじめ、生き物全般が好きなオレとしては、
この本に書かれているそれぞれの「生き物」の命の物語を読み、
切なさ、虚しさ、儚さ、驚き、感動を憶えた。
その胸を打つ感動をL子にも味わって貰いたいと思い、
最近新たに文庫化された「生き物の死にざま」と
姉妹本の「生き物の死にざま はかない命の物語」を
少し早いが誕生日のプレゼントとして贈ることにした。
喜んで貰えたなら、幸いである。