世界三大珍味である「フォアグラ・キャビア・トリュフ」。
この中で、白トリュフは唯一未だに人工栽培できない食品だそうです。
一般的にはトリュフというと、黒トリュフが主流で使われますね。
しかし
白トリュフについては 世界でも産地はイタリア北部だけ、と非常に希少価値が高く
最も高価で珍重されているキノコですよね。
価格は1kgで約50万円、100グラムで数万円などというのが相場となっているようで
黒トリュフの約2.5~3倍の値段になるようです。
ちなみに、今までで1番高価だったものは2007年、重さは約1.5kgで
オークションに出品された際に22万ユーロ(当時で約3600万円)で落札されたそうです。
もう少し分かりやすくいうと、産地のピエモント州アルバでの原価は1gで今の為替で約430円、
日本では 1gが数千円 1スライス1000円だそう・・・・(ΘェΘ;)
しかし、その白トリュフの収穫時期である今、
「ダイヤモンドを食べよう!!白トリュフ尽くしのコース」
を 提供しているイタリアンレストランがあるという情報を頂き
これは、是が非でも生きている内に食べてみたい~ヾ(♥ó㉨ò)ノ♡と 心から切望しました。
伺うと、最後の20gとのこと!!
きゃぁ~☆ほんっとうに滑り込みセーフですε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
即刻 伺うことにしました。
場所は飯倉片町交差点を外苑東通りを南下し二つ目の路地の手前、
メトロ南北線の六本木一丁目が一番近い駅です。
店内は白基調、でも漆喰塗りでニッチなどを設けていたり、テラコッタを使用ところがイタリア風です^^
店内カウンターのセンター、宝石ケースのようなガラスケースに鎮座するは
最後の白トリュフ・・・(ノ´▽`)ノオオオオッ
蓋を開けて記念撮影をさせていただきました。(笑)


さて、
乾杯はソムリエである大渕さんお勧めの ピエール・カロ ブラン・ド・ブラン・ブリュット。
コート・デ・ブランのアヴィーズ村に本拠を置き、
名門シャンパーニュ・メゾンであるボランジェに葡萄を提供している知る人ぞ知るレコルタンだそうです。
乾杯のグラスから、結局、グラスを替えてこのシャンパンを飲み続けました^^




さて、コースは
■白トリュフコース 12000円
3種類のフォカッチャとグリッシーニ
自家製で作られているこのフォカッチャ、すごーーく美味しいのです!
同伴者はグリッシーニがお気に召されたようで、最初からパクパクいきます^^
蕪といっても蕪の風味より甘さを引き出したムースは
生ハムとキャビアの塩分と油分でコクのある一品に仕上がります。
コースの中で唯一白トリュフを使わず、
レッドカーペットにエスコートするようなプロローグの一品です。


2、牛のカルネクルーダ 白トリュフ掛
カルネクルーダとは生肉という意味ですね。
伊万里牛のA5ランク、ネットリと刺しの入った綺麗なお肉を粗めのタルタル状にして
上からトリュフをスライスして掛けてもらいます。。。
ふわっ・・・・物凄い香りが漂います。。。牛が新鮮だからか、全く白トリュフの香り一色で頂く・・・
周りの胡椒の実を付けてもなお、後には白トリュフの香りが胡椒の香りにベールを掛けるよう。。。
肉の甘さ、この香り・・・・(妄想中・・・w)


3、烏骨鶏の目玉焼きフォンデュータのソース白トリュフのマリアージュ
この烏骨鶏は「鶏の女王」と呼ばれ、烏骨という名が示す通り、皮膚、内臓、骨に到るまで黒色で
脚の後ろ向きの指が普通のニワトリの1本に対し2本、計5本あるのも大きな特徴です。
成鳥になっても羽毛はヒヨコ同様に綿毛で
一羽から、ナント!平均60個/年しか産卵されないそうで、卵黄の比重が多く非常に濃厚です。

そして、「イタリア版チーズフォンデュ」の材料としても有名な
ヴァッレ・ダオスタ州名産の、フォンティーナチーズ。
これで作ったフォンデュをフォンデュータと云うそうです。
そのフォンデュータのお布団の上に優しく乗った烏骨鶏の目玉焼き☆☆
そこに白トリュフをスライスして掛けます~。.:*・゜从n^ヮ^)η゚・*:.。.ミ ☆
トリュフに卵とチーズが合うという話は有名ですが、その究極の姿がこれですね~ヾ(♥ó㉨ò)ノ♡
本場アルバでもこのスタイルで特別に出してくれるレストランがあるとどこかで見ましたが
本当はこんなシンプルな食べ方が一番白トリュフの効果的な味わい方なのでしょうね・・・
絶対にここでしか味わえない最高級の贅沢 ・・・・
4、生パスタ「タリアテッレ・イン・ブロード」 白トリュフ掛け
うぉぉぉ~o(`ω´*)oって 叫びたいほど美味しいパスタ!!!!!!
もう、それしか言いようが無いパスタ☆
ブロ-ドは何の出汁だったか訊くのを忘れましたがバターは控えめで塩分の役目のよう・・・
その分たっぷりの白トリュフの香りにまとわれたモチモチタリアテッレはまさに至極の味でした。
今まで食べたどんなパスタも、この一皿の足元には及ばない・・・・
同行者一同、ため息・・・!



ここで、大渕さんの提案でトリュフと同郷、ピエモンテ州アルバ産の黒ぶどう「バルベーラ」の赤
カブット バルベーラ・ダルバ・スペリオーレ テヌータ・ラ・ヴォルタ にワインを変更・・・
本来はデキャンタではサーブしないそうですが、
お料理に一番合った状態にするのに故意にデキャンタをまわしてからサーブしてくださいました。
醸造酒に弱い私は この辺りでピコンピコン・・・ 記憶が定かではなくなってきます ^^;
5、伊万里牛のビステッカ シチリア島ラヴィアの塩と白トリュフ
とてもに甘い牛です。
それをシチリアの塩とトリュフの香りをマッシュで留めながらいただきます。
サクサクというような焼き目ですが、中は本当に艶っぽく色っぽい・・・
マッシュが又滑らかで、トリュフの香りと相まって鼻腔でも香りを感じます。
6、走馬灯のバニラアイス 白トリュフ 入り
支配人兼ソムリエの大渕さん命名のこのドルチェは、
正しく、今日の 饗狂宴のクライマックスに相応しい、
白トリュフの香りを満喫した体験を 走馬灯のように感じることができるようになっています。
走馬灯といっても、実際にこのバニラアイス、
素晴らしいトリュフの香りが口の中で広がるのです。素晴らしいエピローグでした。
7、蓮の紅茶
最後に、高揚した気持ちをで抑える綺麗な紅茶。
パパラッチア・・・タイ、スリランカ産のオレンジピンクのサファイヤといわれる綺麗な色をした紅茶
そこに薔薇の蕾が。。

すでに味に雰囲気にお酒に酔っていて、綺麗な発色の写真が撮れませんでした・・・orz
しかし、人生で一度は体験したかった至高の贅沢。
かなりの奮発でしたが、これまで頑張って生きてきた私へのご褒美です^^
それでも間違いなく、他のレストラン、もしくはグランメゾンで頂いたら値段はもっともっと高かったはず。
そしてもしかしたら、二度とこの感動にお目に掛かれないかも知れない・・・・
値段では量れない幸せだけど、間違いなく幸せ指数とのCPは高かったです。
いずれにしても
この奇遇の幸運は、一期一会の貴重なお皿との出会いで構成されていました。
大渕さん、シェフのお二人、幸せを、どうもありがとうございました☆
追記。
このお店の「AAA」を組み合わせたロゴは麻布のA、この店のaffettoのA、
店名の意味 である「愛情を込めて」のAで、大渕さん自ら考案されたそうです(*^▽^*)

affetto 麻布台
(イタリアン
/ 六本木一丁目駅
、麻布十番駅
、神谷町駅
)
夜総合点★★★★★
5.0