グルメなお仲間さん達とお邪魔しました。
以前、アロマフレスカが南麻布にあった時に「カーザ・ヴィニタリア」にお邪魔して、
そのアロマフレスカとの対照が面白く素敵だったので、こちらも期待してお邪魔しました☆
銀座の目抜き通り「中央通り」の京橋寄り、銀座トレシャスの12Fに降り立つと、廊下を挟んで左右で
『アロマフレスカ』と『Sala AMABILE 』に分かれています。
店内はグランドピアノで生演奏が優雅に奏でられるサロンのようなゆったり感で
「まさに大人がお酒を嗜む」という雰囲気。
窓から眼下に銀座の煌びやかな夜景が広がっています。
6名用の個室に通されると、サーブの方からお料理の説明です。
オードブル12皿、ワンドリンクつき5000円のコースです。
ドリンクは、スパークリング、ワインの他に、ブラッドオレンジジュースなどソフトからも選べます。
「カーサヴィニタリア」でも感じましたが、このお店の懐深さが凄いと思ったのは
ガス入り、ガスなしのミネラルウォーターもサービスだということです。
水なんかで勝負しない、お料理とエンターティメントで評価してね、ってことでしょうか。。。
いずれにしても、安心してお酒を楽しめて、リラックスを提供してくれることに間違いありません。
■コース■
(最初の3皿)
最初の突き出しのような一品ですが、のっけから脂の乗ったしめ鯖を
オリーブオイルや胡椒の実でお洒落させて。
男性ならさしずめ脱がしていきたくなるんではないかと、その装いの奥が見たくなるような
妖艶な一品です。
夕陽を思い起こすような鮮やかなオレンジのトマトジュレの上に、
モッツァレラチーズのムースのジュエリーで奥深さを加味させるような一品に、
これまた刺し色鮮やかなフレッシュバジルがアクセント。
グァンチャーレとは豚の頬肉の塩漬けで、サラミ、生ハムと、
中にジャガイモの粉を揚げた物を包んでサーブされます。
こりゃぁ、ワインが進むってことですね(。ゝェ・´)
品よく並べられたお野菜は水茄子、紅芯をはじめ、新鮮でみずみずしい。
なんでこんなにセクシーに盛り付けられるのでしょう・・・。
■自家製胡麻フォカッチャとグリッシーニ
ゴマがそのままふんだんに練りこまれたフォカッチャは小さいけど香りが高いです。
ホタテは軽くグリルして香りを引き出し、ジェノベーゼはつるりんとスタイリッシュに
バジルとドライトマトを装って 松の実でお洒落してます。
社交界で出合ったホタテとジェノベーゼ。
■鰻のスモーク キャビア添え
鰻を桜チップでスモークさせてものにジャガイモを薄く伸ばして揚げたもの、
んまぁ、贅沢にキャビアの冠まで。
鰻が国際舞踏会に出掛けたって感じです(。ゝェ・´)
■フォアグラのポワレ
スプンの馬車に乗ったカリッと香ばしく焼き上げたフォアグラは
アンディーブのピューレの絨毯に乗り、五穀米の冠を。
ほろっと大人の五香粉の香りを微かにまとってお出ましでした。
兵庫のたかさかどりを二種の調理法でそれぞれの味わいを引き出した面白いお皿。
高坂鶏のお披露目会ならぬ、ファッションショーのようにセンス良くサーブされた一品は
蒸して艶やか滑らかヌットリ。
焼いてヌーディーでセクシーなジューシー。
■キク芋と鶉の卵 スカモルッツァ(燻製)チーズ
キク芋と鶉の卵を抱き合わせて、上から燻製チーズのスカモルッツァチーズを纏わせて焼いた一品。
少し焦げ目を入れて、更に濃厚な馨しいドレスになった燻製チーズの下には、
実は、おしゃまなキク芋ちゃんと鶉卵ちゃんが背伸びして大人ぶって隠れているんです。。。w
■金華豚とジロル茸 りんごジャムを添えて
きっ。金貨豚ではない・・・金華豚さまのお出ましです。
舞踏会の主役級です。
りんごジャムのティアラを被り、よこにジロル茸の執事を従え執事でさえもラルド豚脂で仮装しています。
優雅。
■車海老のフリット
根セロリのピューレと車海老の出汁のソースの重厚な絨毯に乗った、
カリッと揚げたカダイフをまとったフリットは
演舞の饗宴に身を任せたようにしなやかに踊ります。
食感もゴージャス。
舞踏会の注目株、ジャパネスク「秋刀魚の天火焼き」は、和の協演で焼き茄子のピューレとロンドに舞い
揚げた牛蒡の王冠を☆
従えた肝のソースは万国から賞賛されるべきいでたちで花を添えます。
ここまででオードブル12皿という、舞踏会はピークを迎えますが、なるほど目と舌と感性で堪能ですが
確かにお腹一杯、という人ばかりではないでしょう。
何しろ、煌びやかなのだけど、ボリュームはオードブルですから。
しかし、心は十分に満喫して女性はもっとガッツリと、とは思わない人も多いと思います。
でも、メインをこれから・・・という気分ではなく、アラカルトメニューを拝見すると
パスタに魅力的なリストが多かったので、
ここで3種類のパスタをシェアして追加で頂きました。
■タラバ蟹と九条葱のスパゲッティ カラスミ添え(2800円)
たっぷりの贅沢なタラバ蟹に、殊更魅力的な九条葱。
思う存分贅沢にタラバを盛り込んだ上に、カラスミで塩分とコクをプラスしたパスタです。
シェアしても満足な一皿です。
これでもかっ!という贅沢にすらイイスされたトリュフがまた鼻腔から幸せを運んでくる・・・
ジロル茸など、複数の茸が贅沢に使われたタリオリーニです。
■スパゲッティ フレッシュポルチーニのアーリィオーリオ(2800円)
個人的にトリュフより好きなポルチーニ。
それもフレッシュなんですから、素晴らしいです☆
サーブされた瞬間から至福を感じる芳しい香りです。
ニンニクもポルチーニを邪魔せず、プラスに働いています。
あぁ、幸せ。
■レモングラスのフレッシュハーブティとプチフール(500円)
このクラスのお店でティーが500円というのも、ミネラルウォーターフリーというのも
感服です。
喧々諤々、質問は多くサービサーも困惑するほどの客層であったと思います。
あっさりと楽しみ、お金を湯水のように落としてはいかない。
けれど、最後まで真摯なホスピタリティを感じつくすことができました。
いやな顔は勿論せず、最後まで笑顔で対応されたスタッフの方々。
本当のプライドと自信というのはこういうものかと、
やはり、世界の銀座で凌ぎを削るだけのことはあると、だれからも評されるお店であったと思います。
そこに足を踏み入れた時「サロンだ。。。」と思った、その空間は
実は舞踏会で、ゲストは観オーディエンスへと魔法をかけられるのでした。
あっぱれ。
そして、ありがとうございました。
Sala AMABILE
(イタリアン
/ 銀座一丁目駅
、銀座駅
、有楽町駅
)
夜総合点★★★★☆ 4.0