鼻が利き、目の肥えたレビュアーさんが沢山訪れることで知る人ぞ知る武蔵境のお鮨屋さん『大吉』。
ずっとずっと訪れたくて。。。でも、なかなかチャンスがなくて、かなわぬ恋に恋焦がれ状態でした。(笑)
ところが、仮住まいが『大吉』からチャリ圏内、ということで、これは千載一遇のチャンスです!
やた!!
慣れない道をひた走り、ちょっと車の往来の激しい道を武蔵境駅から南下すると右手に
飲食店がひしめく路上のフードコート?のような開けたところがあり、
その手前奥にお店はありました。
中に入ると、久しい面々・・・しかしもう既にテーブルには生牡蠣がぁああ!
挨拶をそこそこに、目は生牡蠣に釘付けです。ww
勿論、それは前客の皿なので、私にはまずお通しの「螺貝の塩茹」。
クルりんと楊枝で間湾氏だすと、艶々ピチピチしたツブ貝です。
そして、
■生牡蠣登場!!
今日の生牡蠣は岩手の大船渡近く、赤崎の牡蠣ですと。
赤崎といえば、高値で取引される高級ブランド牡蠣として有名で、今は日本で一番じゃないかと
どこかの店の大将にも聞いたことがありました。
大振りの牡蠣は、クリーミーで磯の香りすらしないほど新鮮です。
そしてぷるっとしていながら 心持さくっとするような活きのよさがあります。
■逗子の活きカワハギのお作り
まだ、お口がプルプル反応するカワハギ!!
河豚やコチと並んで、大好きな白身の高級魚です。
そして、やはり肝!
こちらでは今まで活きていた新鮮な肝に味噌などで味を入れて添えてくださるので
それを包んでいただくと・・・・美味でごじゃいましゅ~(*^m^*)
ちょっと、おはしたないですが、皿までなめたくなる美味しさですww
↑活きた状態のカワハギです。ウマズラじゃなくて正真正銘カワハギです☆
■くじら
■毛鹿鮫の心臓
ちょっと、ちょっと~。。。もう真髄に入ってきましたよ♪
ここがホルモン鮨屋と仲間内で言われる理由がこれ!
普通の鮨屋じゃ出てこないネタが秘密兵器のようでなく、普通にあるんです。
鯨は背中の方の肉だそうで、驚くほど柔らかい☆
新鮮なので臭みはゼロ、上品なジビエのような肉質です。
そして毛鹿(モウカ)鮫の心臓は、まるでレバーとハツの中間のようにシコリッと食感がある
まったく臭みのないレアな食材です。
■銚子の鰹のタタキ
脂の乗った鰹を貝割れ大根とポン酢でいただくオーソドックスな一品。
■宮城の活きシャコ焼き
ぎゃは~☆
結構グロなので生蝦蛄は苦手な私でしたが、
ここまで立派に大きな車えび張りのシャコが焼かれて出されるという経験は初めてです。
もう海老と見間違う綺麗な焼き色の殻。
そばには、水かきの肉も添えてくださっています。
そして、剥きやすく足を取っていただいているので殻をめくると、
香ばしい焼いた殻の香りと新鮮なので微かな磯のいい香り。
これは、かなりお得なレア経験をさせていただき、しかも美味しくて、指を舐める勢いですよ。
■自家製イカの塩から
これが、んまいっ。
塩っぱさがなくて、こくが引き立っていて、新鮮なイカのコリッと感も乙です。
これはいけます!
■白子ポン酢
新鮮じゃないいと美味しくない白子ですが、ポワンプリンとした身の弾力が残った
クリーミーで臭みが全くない綺麗な白子です。
やっと、ここでお鮨の登場です。
■中トロ、ボタン海老、とり貝、きすの塩、金目鯛の漬け、白魚、しんこ、いくら等・・・・
どれも美味しいのですが、特筆事項は
しんこ・・・いまの時期のしんこなんて。って思うでしょうが、この日のメンバーは
毎年?しんこ祭りのようにしんこを楽しみに来るそうで、その方の為に、大将が大事に冷凍しておいて下さったそうです。
しかし、「冷凍!?」と、信じられない綺麗な輝きのしんこは、本当に不思議なほど、水分加減もよく
全くぱさつきがなく、美味しいしんこでした。
こんなところに大将の腕が垣間見れますね。
銚子の金目鯛の漬け・・・これが金目の奥深さを引出したようなふくよかな漬けでした。
いくら・・・なんと生イクラを醤油でも塩でもなく、味噌で味付けしてあります。
これが美味!
最後に味噌汁を二度味わえるようにアオサを添えてくださったり、ボタン海老の殻を焼いて供してくださったり。
心を抜かない。。。っていうのかな。
大将の誇りとお人柄を味わえた気がしました。
奥様も素敵な心配りの徹底した方で、本当に温かいおもてなしです。
最後には、玉です。
上等なデザート代わりにもなる上品な甘さの卵焼き、
はんなりとした時間を、句読点のようにおいていきます。
まだまだ、後乗りのメンバーが来て、このはんなりは打ち砕かれたのですが(笑)
美味しく楽しい時間をいただきました。
鮨大吉
(寿司
/ 武蔵境駅
、新小金井駅
)
夜総合点★★★★☆ 4.0
