長過ぎても来て欲しい春 -9ページ目

長過ぎても来て欲しい春

39歳 独身。40歳までに結婚!を目標に日々奮闘中。

前回のブログに登場した、婚約ホヤホヤの友人デリ。

彼女は、アラブ系移民2世のフランス人で、見た目はアラブ人そのもの。
この度、同じアラブ系のヨルダン人と婚約し、彼女から送られて来た写真には
婚約者の家族に違和感無く収まった幸せそうな彼女が写っていました。

私の3歳年下の彼女、彼女もまた辛い長い道のりを経て、今の幸せを掴みました。



私が留学して2日目に廊下ですれ違った長身のアフリカン男性。

私の第一印象は「ダメ!この人と付き合ったら泣かされる」でした。

すごく魅力的で、私が絶対好きになるタイプだけど、でも絶対ダメ。
「危険。近寄るな。」という強いメッセージしか感じ取らなかったのです。


遊び人という雰囲気は決してないけど、何なんでしょう、あの直感は。

2m近い長身で、ハンサム、とても雰囲気のある黒人でしたが
危険というよりは、冷酷なところでも感じ取ったのでしょうか。

廊下ですれ違っただけで、ほんの数秒しか彼を見ていないにも関わらず、
彼は私に強烈な第一印象を与えました。

部屋が隣だったこともあり、寮生活が本格的に始まると、私と彼はすぐに仲良くなりました。
机の引き出しに現金を保管している私を見て、危ないからと銀行に連れて行ってくれたり、
廊下で立ち話をしたり、2人で話すことも多くなりました。

話してると、日本人がよく言う
いわゆる「昭和」的な古くさくて真面目な一面を多々垣間みたり
とにかく圧倒的に頭がよくて、さすが国費の留学生~。。。と言った感じで
本当に悪いところなんて見つからないくらいパーフェクトな人だったのですが、
でも、やっぱり「泣かされる」という私の第一印象が消える事はなく、
そして、それは現実のものとなっていきました。

泣かされたのは、私ではなく、彼の歴代の彼女。

私が知ってるのは2人。

2人とも、突然別れをつげられ、取りつく島も無く突き放され、
立ち直るまで相当の時間を費やしていました。

1人目は、ロシア人の女の子でした。

彼は、学校の遠足中も、公衆電話を見つけては彼女に電話したり、
とにかく何をしてても、彼女のことが頭から離れることはないといった感じで、
そんなマメな彼にそれはそれは大事にされ、幸せいっぱいだった彼女。

彼女がロシアに帰国してからも、毎日ロシアに国際電話をかけて
国際的遠距離恋愛を続けていた彼。
当時の彼のアルバイト代のほとんどは、
彼女への国際電話料金に消えてたんではないでしょうか。

そんな風に帰国後も愛を育んでいたのに、ある日突然別れました。

理由は、私の友人、フランス人のデリと付き合ったからです。

デリももちろんロシア人の彼女の存在を知っていたので
「彼女とは別れたの?」「彼女ときちんと別れてからでないと、私は付き合わない」
と彼に伝えたところ、彼はロシア人の彼女にたった一行のメールを送りました。
「君とは別れます」と。

慌てて電話をかけてくるロシア人の彼女の電話に出る事は一切なかった彼。

結局、一言も話さずに、たった1行のメールで彼女と別れました。


私の友人、デリともそうでした。

デリは、付き合って間もなくというタイミングで卒業・帰国の時期を迎え
フランスに帰国しました。 もちろん彼は毎日フランスに国際電話をかけ
私の友人もそれに応えるべく、アルバイトをがんばり、お金が貯まっては
数ヶ月単位で休みをとり、フランスから遥々彼に会いに来ていました。

私は、ゆっくり散歩したり、ベンチに座って長い時間語り合う2人の姿を見て、
羨ましいな~。。お似合いだな~。。とよく思ったものでした。

デリがフランスにいる間も、彼が他の女の子と遊んだりするのを見る事はありませんでした。
そうなんです、浮気はしないんです、彼。

そんな国際的遠距離恋愛が3年も続いた頃でしょうか。

彼に新しい彼女ができ、私の友人はロシア人の彼女と全く同じ方法で
彼に別れを告げられました。

友人はそれ以来、男の人の事が信じられなくなり、
今でも恋人が出来るたびに、過剰な猜疑心に悩まされ、カウンセリングに通っています。


彼は浮気をしない。
そして同時に2人の女性を愛することは出来ない人だったのです。

こう書くと、間違いなく素晴らしい人なはずなのですが、何なんでしょう。
別れ方が残酷なのでしょうか。

今でも私の彼に対する印象はやっぱり「泣かされる」「危険、近寄るな。」なのです。



つづく