ご存じ司馬遼太郎先生の作品。
一昨日までは童門冬二氏の「直江兼続」を読みましたが
やはり司馬先生の文章はリズムがあって講釈を聴いているようです。
山城の山崎。
この里に鎮守する「山﨑八幡宮」は戦国時代の前から油の専売権を
持っていたそうで、この八幡宮のゆるしがなければ、油を売ることも
、原料の荏胡麻(えごま)を産地から運んでくることもできなかった。
遠国の油屋は毎年八幡宮にその権利を買いとっていた。
そのため山﨑八幡宮は、なまなかの大名より富強で、境内の蔵々には
金銀がうなりをあげていた。
神社は神人(寺の兵)を数百人も養い、勝手に油を売るものがいれば
遠国までも押しかけて店を壊したりした。
今の山﨑八幡宮は、東海道線京都・大阪の「山﨑駅」」に西裏にある。
背後に天王山を背負い、前に淀川の流れをひかえているが、今は境内も
縮小し、村の鎮守のようになっているらしい。
この山﨑八幡宮が荏胡麻の専売権を有していたのは戦国時代までで、
こんにち往年の盛大さをしのぶこともできないが、
おもしろいことに、東京油問屋市場、吉原製油、味の素、昭和産業といった
全国の食用油の会社、組合はいまなお氏子になっているらしい。
おもしろい! 一度行ってみたい気になります。
【今日の万葉集】
あが こひ くさまくら たご いりの おく
我が恋は まさかもかなし 草枕 多胡の入野の 奥もかなしも
東歌
<一首の意>
多胡の入野の奧のように いとしい
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