「山女日記」で登山がテーマのドラマの面白さに目覚めたので、ほかに何かないかなあと探したところ、なんと今クールに山のドラマやってるじゃないですか!
ということで見てみました。「マウンテンドクター」。
登山をメインにしたドラマ、というよりは医療物の変わり種として山をテーマにした感はありますが、登山は重要なファクターとして描かれているので興味深く見ることができました。(といってもまだ7話までしか見てないんですが)
てことで、良い点と今一つの点を列挙していこうかと思います。
ますは良い点から。
1.山の景色が素晴らしい。
日本アルプスの景色はやっぱり素晴らしいです。山自体ももちろん美しいですし、細い尾根道を歩く登山者たちを俯瞰した映像も素敵です。登ってみたくなります。
2.医療物としての緊迫感。
山岳医療は救急救命と同じく突発的に重大な状況が発生し、かつ十分な時間・機材などがない状況を素早い判断と適切な処置で切り抜ける、そのスピード感と緊張は見ていて引き込まれます。
3.登場人物それぞれが抱える事情が深い。
登場人物それぞれがそれぞれに事情を抱え、問題に悩み、山や登山者を通して道を見つけていく過程が興味深いです。
そして今一つな点。
これは残念ながら結構あるのですが(笑)
1.登場人物それぞれの抱える事情が重すぎ、多すぎ。
例えば主人公は、兄を遭難死させてしまい、山を忌み嫌ったもののそのトラウマを乗り越え遺志を継いで山岳医師となること目指すが、担当患者の疾患を見落とし命を失わせてしまうというトラウマを抱えたところに父親が認知症を発症する。といった具合でてんこ盛りすぎ。特に認知症はそれ一つで一本のドラマになるほどの重い素材なので、ついでに描けるほどお手軽ではないと思います。
ほかの登場人物も重すぎる事情を抱えていたりするんですが、比較的あっさり克服したりもして、重さにかけるきらいがあります。
2.やたら立ち聞き盗み聞きしまくる。
重い事情を複数抱えた登場人物たちの話なので、内緒話が内緒のままだと話が進まないのだろうとは思いますが、一話のうちに何回立ち聞き、盗み聞きするんだってぐらい頻繁に発生します。属性てんこ盛りな登場人物の造形のせいでもありますが、さすがにやりすぎ。
3.「今年度夏季、山での死亡者0を目指す」という目標が無理難題すぎる。
主人公が所属する部署のスローガンなんですが、そもそも登山中の滑落や落石事故は、遭遇した瞬間命を落とす場合もあります。また、道迷いでそもそも要救助者がどこにいるのかもわからないままの場合もあり、発見時には命が失われていることもあります。医療チームにはノーチャンスな状況も多くあるのに目標が無茶に高すぎるのではないでしょうか。現実味に欠けます。
4.ヘリコプターの合成がチープ。
飛んでるヘリの登場シーンはチープです。ついでに雪崩の合成もチープでした。予算の都合かな…。
これは完全に個人の好みなのですが、もっと「登山とそこに密接にかかわる医療行為」のみに集中して見せてくれた方が楽しめたように思います。
と、まあいろいろ文句は書き連ねましたがドラマとしてこの先どうなるのか気になることも事実で、充分面白いドラマになっていると思います。
