「夏への扉」
そこそこ楽しめました。
深く考えるとツッコミどころ満載ですが、まあよしとします。
原作を読んだときはもう少し感動した気がするので、なにかが足りないのは確かですね。
原作は1957年刊行の古典SFの名作です。なんか現代を舞台ににアップデートするのに失敗してる気もします。
惜しい映画という感じ。
「燃えよ剣」
こちらは歴史小説の古典、司馬遼太郎の名作が原作。
岡田准一主演なので殺陣はまあ折り紙付き、なんですがその殺陣が思ったより印象に残らなかったのが残念。
冒頭の田舎者臭い天然理心流御一行様は、おそらくそんな漢字だったんだろうなあという説得力があって面白かったです。特に土方の歩き方が田舎百姓丸出しなのは良かったw
気になったのは山南敬助との強烈な対立。これは原作にはなかったような?しかも山南切腹のタイミングがお話と噛み合っていない気がします。もちろん史実ですのでそこはいじれなかったんでしょうが、伊藤甲子太郎に接近する描写の後に「居場所がなかった」といった理由で脱走するのなら伊藤とも相容れないといった描写が必要だったんじゃないかなあ。
あ、徳川慶喜のインテリであるが故の腰の座らなさは面白かったですが、権現様の再来とまで言われた人なので、もっと迫力を持たせても良かった気がします。
いろいろ瑕疵はありつつもこちらもそこそこ楽しめました。