「『義母と娘のブルース』2020年 謹賀新年スペシャル」感想 | 感想亭備忘録

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やっぱり面白いドラマですね。

パン屋の麦田店長(佐藤健)が魅力的すぎます(笑)

こんな役柄の佐藤健さんはこのドラマでしか見られないんじゃないでしょうか。綾瀬はるかさんと上白石萌歌さんの親子の微笑ましさも連ドラの頃のままでうれしい限りです。

 

今回のテーマは「親子の血のつながり」と「子育て」ということでしょうか。血のつながりについての亜希子(綾瀬はるか)とみゆきそれぞれの想いは、お互いがお互いを思い合うが故にすれ違ってしまいますが、「血がつながってても幸せ、つながってなくても幸せな私はとてもラッキー」の言葉ですべてが幸せにまとまりました。

 

ただ、今回の騒動でみゆきが取った行動は、自分の生い立ちが背景にあるとは言え、あまりにも自分勝手で卑怯なものでした。赤の他人の子供を証拠を偽造してまで引き取ろうとし、その上で実質育てるのは義母と麦田。成り行きとは言え悪く言えば自分が消耗しない程度に関わってしんどいところや責任は丸投げ、とも言えます。甘くて薄っぺらい正義感と若さに裏打ちされた無責任はもっと反省させるべきだと感じてしまいました。

まあ、そういう未熟なところも今後の成長の余地として見られるぐらいにみゆきは基本的にはいい子なんですけどね。

 

さて、ワンオペ子育ての悲惨さとそれを支援するビジネスがもう一つのテーマでした。親なら子を愛して当たり前、どんな苦労も厭わなくて当たり前、みんな出来ているのだから出来ないほうがおかしい。そんなプレッシャーにさらされながら孤立無援で子育てをする辛さは筆舌に尽くしがたいのだろうと思います。

ドラマで描かれたようなビジネスが、ビジネスとしてきちんと成立すれば素晴らしいだろうと思います。都心部以外では成り立たないんじゃないかとか、価格設定によっては本当に困っている家庭は利用できないんじゃないかとか、ハードルはいろいろ思いつきますが、一番のハードルというか大きな壁は「責任」ですね。

会員間でのやり取りがセールスポイントですが、「お迎え代行を引き受けながらすっぽかす」といった軽いものから、一時預かりを引き受けた子供に事故があった場合どうするのか、といった重いものまで。人を扱う以上そこが一番のクリティカルなハードルになるんじゃないかなあと、ドラマの設定とは言え考えてしまいました。

 

ほっこり温かい気持ちにもなり、考えさせられる問題提起もあり、やっぱりいいドラマだったなあとおもうのですが、あの良一(竹野内豊)に似た男の登場はどういう事なんでしょう。続くんでしょうか?映画化?

うむむ?