「G線上のあなたと私」最終回感想 | 感想亭備忘録

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佳作。

このことばがピッタリくるドラマでした。

ものすごい感動や情動を体験できるわけではありませんが、登場人物それぞれに感情移入でき、それぞれの選択に納得もできました。

全員が幸せというのはおとぎ話的ではありますが、そういうドラマもいいんじゃないかと思わせてくれました。

 

演じた俳優さんでは、特に波瑠さんが今までになく魅力的に感じました。どこか硬質なイメージがあったのですが、捻くれていながら素直で、よく泣くけれどもどこかに強さも持っている女性を実にチャーミングに演じてくれました。

 

中川大志さん、松下由樹さんも、そういう人物がどこかにいるかも、と思わせる説得力があったと思います。あ、桜井ユキさんも素敵でしたね。前半の穏やかで優しい表情の中にどこか刃を呑んでいるような、ヒヤッとさせられる危険な感じは本当に見事だったと思います。彼女の力を十全に発揮できる作品に巡り合ってほしいものです。

 

とても幸せな気分にしてくれた素敵なお話でした。

ラブストーリーでもこのドラマのように、登場人物自身の心の問題と他者との関係性を絡めてお話を展開してくれれば、とても面白く見られるということを改めて感じました。よいドラマだったと思います。

 

あ、一つだけ「人間愛」ってワードはこの三人の状態を表すのには向いていなかったような…。一番近いのは「友情」だと思うんですが、ただの友情ではない、違う言葉で言い表したい、ということでの言葉のチョイスだったんでしょうが、ちょっとピンときませんでしたね。