映画「ヒーローマニア」感想 | 感想亭備忘録

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荒れた街の治安を守るため、理不尽な暴力に抵抗するため、なんの取り柄もない男が立ち上げたヒーローチームの物語で、「キック・アス」なんかと同じへっぽこヒーロー物です。

 

東出昌大さん、窪田正孝さん、片岡鶴太郎さん、小松菜奈さんと結構豪華な顔ぶれですがB級映画です(笑)

 

単純に悪い奴らをやっつけていくお話ではなく、ヒーローとして活動していくうちに自分たち自身が暴力で街を牛耳る組織の幹部になってしまい仲間もバラバラになって、とちょっとひねった物語ではあります。

 

問題は全体的に雑なんですよね。

 

まず、せっかく主要キャスト4人のチームなのにキャラ付けがあまりできていないのです。窪田正孝さんと鶴太郎さんは武闘派で、まあ武器も性格も違うのでそこそこ成り立っているのですが、小松菜奈さんは頭脳明晰な調査とプランニングのスペシャリストのはずが、その能力を発揮するシーンが殆どありません。東出昌大さん演じる主人公に至ってはヘタレ以外の属性がまったくないのが残念です。腕力も頭脳もなくても情熱は人一倍あるというような性格付けぐらいは欲しかったですね。もしくはヒーローマニアとして豊富な無駄知識があるとか。

 

キャラ付け以外にも問題はあります。

ラスボスをなぜ二分割してしまったのか。分割したせいで鶴太郎さんの結末に対する怒りというか切実さが分散してしまっています。

細かい点で言えば、超能力的な力を使う敵がネタバラシをされて負けるのですが、ネタばらしされようがされまいが効果は一緒なんだから突然負ける意味がわからなかったり、主人公が鶴太郎さんに「もう少し僕が早く駆けつけていれば」的なことをいうのですが、そもそも追いかけていく必然性のまったくないシーンなのでそこまで心に響かなかったり。

 

まあ、そんなこんなでいろいろ文句はあるわけですが、オフビートなスラップスティック要素のあるヒーローアクション物として、楽しめ…なくはない(笑)ので時間に余裕のある方はどうぞ。

個人的には小松菜奈さんが相変わらず美しかったので満足です(笑)