「高嶺の花」第6回感想 | 感想亭備忘録

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前回評価は保留としましたが、やっぱり面白いです。このドラマ。

 

ストーリーは前回予測したとおり、もも(石原さとみ)がプーさん(峯田和伸)を手ひどく振る方向で粛々と進んでいきました。

それぞれの思惑や想いが明らかになりつつも大筋プーさんが傷つけられるところまで進むんだなと思った最後の最後に、プーさんが満面の笑みでどんでん返しを仕掛けます。

この笑顔で物語がどう転ぶのか予想も付きませんが、だからこそどうなるのか見てみたいと思わせてくれました。

 

ほかにも家元(小日向文世)の思惑がももではなくなな(芳根京子)を跡継ぎにすることだったり、プーさんがももの思惑に気づいていたり、宇都宮(千葉雄大)が家元と思った以上に密接につながっていたりと色んな仕掛け満載でした。それぞれの思惑や仕掛けがどう決着していくんでしょう。どう収束していくんでしょう。期待します。

 

このドラマの魅力の一つに、一対一で対決するように二人の人物が会話するシーンの緊張感、緊迫感があります。

家元ともも、家元と運転手、家元と宇都宮、プーさんとなな、プーさんと運転手、どの組み合わせも惹き込まれます。主に何を言い出すかわからないプーさんというキャラクターと、何を画策しているかわからない家元という妖怪が一対一シーンを面白くしています。

惜しむらくは、ももが不安定で肚が決まっていないせいで、彼女絡みの一対一のシーンがまだ魅力的になって来ていません。石原さとみさんの演技のせいでなくキャラクターとして心情にブレがあるということです。プーさんを酷く扱って肚が座ればももの絡んだ一対一のシーンも面白みが増すかもしれません。

 

次回プーさんの相手として新たな登場人物が出てくるようです。悲しい顔で見送られることを予想(期待)していたももにわざと満面の笑みを見せたプーさんの意図はどこにあるのか。新しい相手というのはどう絡んでくるのか。気になります。

 

格差のある男女間のラブストーリーを期待していた層にはかなりウケが悪いようですが、個人的にはこの先がとても楽しみです。