「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」第4回感想 | 感想亭備忘録

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化けましたね。

第4話にして俄然面白くなってきました。

3話までの口の達者な弁護士もどきが一つの学校の現場ではどうしようもない教育の現実に打ちのめされるもやもやした展開から一転しました。

 

不登校問題をきっかけに主人公が「学校嫌い」というその立ち位置をその理由も含めて明確にすることで、既存の学校の価値観との対立が明確になりました。

 

今までは、法律の専門家で一般社会と比較して教育現場の異常さを指摘するという、いわば青臭い理想論的な危うさがあったのですが、主人公の過去に言及したことで、彼の発言のバックボーンがしっかりし、その主張に説得力が出てきました。

 

もちろん対立したからと言って、どちらが勝つかの二者択一には当然ならないしそうしてはいけないとは思います。

ですが教育現場の現実に対して、しっかりした背景を持つ学校嫌いの法律の専門家の知見がどのように作用するのか、どんな変化をもたらすことが出来るのか興味が湧いてきました。

 

事態も急変してきます。自殺未遂と思われる事件の発生。学校に人生を捧げた男と、学校を拒否した男、この二人が何を考え、どんな行動を起こすのか、次週が非常に楽しみです。