「アンナチュラル」最終回感想 | 感想亭備忘録

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見事な大団円でした。

 

本当に見事な物語です。

宍戸(北村有起哉)の著書を読み込んだ中堂(井浦新)が、宍戸こそが共犯者であると看破したところ。その中堂の暴走を、UDIを裏切っていた六郎(窪田正孝)とミコト(石原さとみ)が止めるところ。

ミコトの苦悩を慮って上司である神倉(松重豊)が検察に啖呵を切るところ。どれをとっても驚きと納得と感動がセットでやって来ます。

 

何気ない、むしろコミカルな神倉と東海林(市川実日子)の雑談の中から行き詰まった事件の解明への大逆転となる手掛かり<糀谷夕希子のご遺体>にたどり着くところなんかは鳥肌モノでした。

 

クライマックスの法廷シーンの石原さとみさんの演技はもう少し大げさにやっても良かった気はしますが、それでも論法の意外性と大逆転の爽快感でガッツポーズが出てしまいました。

 

そして中堂から恋人の父へと返されたピンクのカバの絵。恋人の最後の言葉が中堂に伝えられたシーンには涙腺を刺激されました。よかったなあ。本当に良かった。彼女の父に託されたピンクのカバの絵とともに中堂はこれからの人生をようやく前に歩んでいけるんだなあ。よかった。

 

そして大団円。戻ってきた坂本(飯尾和樹)と、再びバイトに応募してきた六郎。UDIは最初のメンバーに戻ってこれからも日常は続いていく。そういう終わりでした。ちょっと幸せな気持ちも味わえて、本当に素敵なドラマだったと思います。

 

続編もできそうな終わり方でちょっと期待してしまいますが、もしやるなら脚本家は野木亜紀子さんでお願いしますね。

原作もの脚本化の魔術師・野木亜紀子はオリジナルでも素晴らしい手腕を発揮してくれました。

驚きと納得と感動、これをセットで次々と繰り出してくるそのアイデアの量と質には感服せざるを得ません。次回作も期待大です。というより野木さんの次回作を心待ちにしています。

 

本当に面白いドラマを堪能させていただきました。ありがとうございました。