「刑事ゆがみ」第4回感想 | 感想亭備忘録

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安定の面白さです。

弓神(浅野忠信)のキャラクターを見ているだけで楽しめます。浅野忠信さんのぎこちなさが弓神という役にこれ以上無く上手くハマっていますね。羽生(神木隆之介)とのコンビも、まっすぐに突き進む羽生を弓神がからかいながら導く、ある意味師弟的なバディとして成立しています。欲を言えば羽生に童貞以外の性格付けをもう少ししてあげてほしい気もしますが(笑)

菅能(稲森いずみ)と弓神のやりとりもこなれてきています。もうすこし菅能を前面に出したエピソードも見てみたいですね。

 

このままで十分面白いのですが、ひとつ言えるとすれば、以前にも書いたように、「いつ、なぜ犯人を怪しいと思ったのか」をもっと明瞭に描いてくれれば爽快感が増すのではないかな、と思います。

 

今回の物語で言えば、視聴者はかなり早い段階から女性二人が共謀しているだろうことはわかるのですが、それをなぜ弓神たちが疑うに至ったのかは「一人では犯行が難しい」「ストーカーではないかもしれないことを告げた時の婚約者の反応」「親しくもない口の軽い後輩に秘密を相談」「指輪」と、徐々に描かれています。

もちろんそれでいいのですが、それ以外にもう一つ、最初に犯人と会った段階で弓神が(証拠にはならないが)決定的な違和感を感じていた、という部分が最後に明かされれば、驚きと感動が増えるんじゃないかと思うのです。

一度コロンボや古畑任三郎のように倒叙形式で描いてみても面白いんじゃないかと思います。

 

面白いドラマなので色々もっと面白くしてほしいと欲が出てしまいます。次回そろそろ中盤です。何か新しい展開はあるんでしょうか。楽しみに待ちたいと思います。