「ウチの夫は仕事ができない」第4話感想 | 感想亭備忘録

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どうもこのドラマの演出家とは音楽のセンスが合わないらしい。

やるたびにミュージカルが寒くなってる気がしますよ。そんなに笑えないしミュージカルとして惹き付けるものがあるわけでもない。やるなら本気で鳥肌立つぐらいのクオリティーでやってこそパロディの意味があるんじゃないかと思うのですが。

 

そして今回はラップが重要な要素になっているんですが、本当のラップバトルもあんなもんなんですか?ラップとして聞くに堪えないレベルだったようなきがするんですが。イモトアヤコさんは頑張ってたと思いますが、ラップする内容がわかりやすく泣かせるものでサムいとしかいいようがなく、他の出演者にいたっては…企画のメインの人は本職らしいのですが、一般人にもわかりやすくするためにレベル下げてやったんでしょうか。

 

今回は家庭に比重をおいたストーリーでしたが、基本よその家庭の話で興味ももう一つ沸きません。このエピソードいらなかったような気がします。仕事に比重をおいたほうがよりわかりやすく、達成感なり成長なりを感じられるのでそちらメインのほうがいいんじゃないでしょうか。もし家庭の比重を高めたいならよその家庭のイザコザでなく、司と沙也加の問題を扱うべきです。

司と沙也加の関係についても、

誤解が発生→モジモジ→仲直り

では捻りもなんにも無さ過ぎます。誤解を元にお互いがおかしな言動をしてしまい、トンチンカンな状況に気づいて、話し合ったり考えたりして誤解が解けるという流れでなければ面白みが出てきません。

次週は司の姉と司夫婦の問題になるようですが、これなら江口のりこさんの強烈なキャラクターもあって楽しめるんじゃないかと思います。

 

仕事の描写のクオリティももっと高めていかないとまずいです。イベント参加者への事前連絡をしていないなど子供のお使いレベルの仕事をしているようでは、実際に社会で働いている視聴者にとっては失笑レベルで応援するより先に失望してしまいます。

仕事というものは懸命に万全を期してもトラブルは発生します。そういうシチュエーションを脚本家は考えるべきです。考えつかないなら仕事をテーマにしたドラマは書くべきではありません。

 

ほのぼのかわいい夫婦のドラマなのはいいんですが、問題の発生から解消への流れが雑すぎます。

誤解→一発で正解を引き当てて解決

仕事のトラブル→特に策もなくただ頑張ったら解決

これではもったいないです。問題をどう解決するのかのアイデアが必要です。そこで視聴者は感動したり笑ったり泣いたり出来るんです。そこをおろそかにするようでは面白いドラマにはならないと思います。

次回江口のりこさんの奮闘に期待して見てみたいと思います。