「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 THIRD SEASON」第2話感想 | 感想亭備忘録

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白石お母さんと藍沢お父さんの子育て日記!?

 

厳しい藍沢お父さん(山下智久)と優しい白石お母さん(新垣結衣)。

そんな感じのお話。

 

スタッフドクターとフェロー、17歳の妊婦と父親、橘親子。この三組の親子(師弟)を絡めて「親の心子知らず。でも子の心も親には中々わからない」と言うテーマを。そして妊娠というキーワードに絡めて藤川&冴島の話も展開します。

 

今回は藍沢メイン。後進の指導方法を通して彼が黒田(柳葉敏郎)のやりかたを受け継いでいることが明示されていました。

 

その藍沢の指導を受けたのが横峯(新木優子)です。新木さん、いい演技でしたね。完全に弛緩して酔い止めのアメを舐めている緊迫感の無さ、患者で練習しろと言われて泣き崩れる弱さ、ドクターヘリでの出動のときですら靴についたゴミを気にするお気楽さ、そんな彼女がが藍沢の「全員お前が見ろ」の一言で追い詰められる様子、肚を決め自分の責任で判断し始める時の表情、ヘリ上での処置の緊迫感、どれも見事に演じられていたと思います。

 

全体的な流れで言えば、まだまだ緩く温いように思います。以前のコード・ブルーであれば、シリアスで息詰まるシーン9割に緩いシーンが1割ぐらいのイメージでした。が今作はコミカルなシーンの割合が格段に増えたような気がします。この第2話でも開始から20分ぐらいはずっとコミカルなシーンが続いていました。そしてその間に橘親子のどちらかといえば「静」なエピソードが挿入されていたので、ちょっとノッキングを起こしているような、緩急の緩の中に休止符が入れられてしまったようなもどかしさを感じました。

この緩さは、1st、2ndに比べて主人公たちに余裕が出てきているせいもあるのだとは思います。かつては単純な症例の患者であっても主人公たちには、フライトドクターになるための重要な試練であり、患者を助けるのと同時に自分が経験を積まねばならないという切迫感がありました。経験を積み自信をつけた今の彼らにとっては起こる事態は基本的に想定内と言えます。余裕があるのです。

その余裕を吹き飛ばすようなシナリオを是非今後展開させてほしいと思います。第1話の感想でもいいましたが、シビアな判断、決断に迫られる場面が第2話でもありませんでした。自分たちの無力さを噛みしめるような場面もありません。ハートウォーミングなハッピーエンドも良いのですが、全力を尽くしてすら望ましい結果が得られない苦悩やそれを乗り越えて前に進む姿がコード・ブルーの魅力の一つでもあると思います。脚本家の方には頑張って欲しいと思います。

 

コミカルなシーンが多すぎる、と言っておいてなんなんですが、みんな芸達者になって特に新垣結衣さん、戸田恵梨香さんはコミカルな演技がうまくなりましたね。エレベーター内でのやり取りはとても楽しかったです。オチが藍沢というのもいい感じでした(笑)

 

あ、あと気になった点が一つ。メリージェーンのシーンにシリアスな流れは入れてほしくなかったです。あそこは笑いだけでよかったと思います。せっかくの再登場なのに焦点がピアニストにいってしまったのはもったいない限り。主要な話は病院内で気晴らしにメリージェーンの店に行く、というような流れでよかったのに、と残念です。