ブルゾンちえみ。
逸材です。
話題性だけで選んだキャスティング、とも言われていましたが、いい間といい表情をもった優れたコメディセンスのある女優さんだと思います。正直お笑いとしてあの芸だけで生き残るのは厳しいのではないかと思うのですが、このドラマで見せた演技の質は充分女優として通じるものがあると思います。
ストーリーは仕事面で打ちのめされ、プライベートで恋を自覚し始めた城之内さん(桐谷美玲)中心で進んでいきます。恋愛中心でストーリーが進むのはあまり好みではないのですが、意外にこのドラマのこの流れは面白く感じています。今のところ、城之内さんの男性恐怖症、というか対人関係拒絶傾向を克服するところに重点が置かれているからかもしれません。ちょっと応援したくなります。
しかし、イケメンを克服するために「骨と筋肉」と唱えて、人体模型みたいに思い込むっていう方法は、アレはどうなんでしょう。あんなグロいのを見てしまったら逆に喋れなくなる気がするんですが(笑)
今回のビューティー研究jは「オフショルダー」と「ブランドバッグ」。ofショルダーは確かに「鎖骨の美しさ」に惹かれるところがありますね。鋭い分析です。「ブランドバッグ」は正直よくわかりません。なぜたかだかカバンにあそこまでの高額をつぎ込むのか。男性にとっては永遠の謎です。たしかに高品質で丈夫なんでしょうが、庶務課素敵女子ズが言っていたように「見栄と自己満足」って言う部分があるんでしょう。
庶務課素敵女子ズといえば、流行のファッションに身を包み、男性ウケするテクニックを駆使する、いわば「いじめっ子」ポジションでもおかしくない役柄です。ですが、そういうテクニックを駆使し、見栄と自己満足のために装う自分たちを自覚し、客観視しています。そしてそうでない女性を馬鹿にしたり蔑んだりしない、素敵な女性たちとして描かれています。冴えない理系女子である主人公たちと庶務課素敵女子というドラマ上の対立軸が、対立する価値観を持つ彼女たちを悪く描かないことで深みを増していると思います。
ただし、主人公たちが素敵女子たちのように変身して幸せになりました、ではドラマとして面白くありません。冴えないリケジョから脱皮した主人公たちが最終的に自分たち独自のゴールを見つけ出す展開になって欲しいものです。
演出面で少し気になったことを。
やりすぎるところがあります。
「鎖骨がない」で書類や引き出しをひっくり返して探すのはやりすぎです。触ってみて鏡を見て写メで撮って確認して、ぐらいでいいと思います。あと、演出家が鈴木浩介のおかしなテンションの演技が好きなんでしょうが、引っ張りすぎです。セリフ終わりで奇妙な動きをしているようなシーンはもう数秒早めにカットする方向でいいと思います。
しかし。
地味女子の桐谷美玲はそのまま何も変わらないのが一番可愛いのでは?
