「ボク、運命の人です。」第2回 感想 | 感想亭備忘録

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このドラマ会話のテンポが良いですね。

特に晴子(木村文乃)と三恵(菜々緒)のハイテンポな掛け合いと、誠(亀梨和也)と神(山下智久)のすっとぼけたやり取り。両方とも相手のセリフ尻を食い気味なちょっと機転のきいた返しが小気味いいです。

 

ストーリーは僕の苦手な恋の鞘当てそのものなんですが、ここまで徹底して露骨にやられると逆に清々しいですね。見てていたたまれなくなるシーンもありますが、というかそういうシーンばっかりですが、それでも見てやろうという気になります。通常、主人公とヒロインの間に恋が始まって、それを邪魔するようにライバルが出現するんですが、このドラマの場合、ヒロイン&ライバルがいい感じで、主人公が空気の読めないおじゃま虫的立ち位置なのが珍しいです。そもそも主人公とヒロインの間に恋は生まれていないどころか、どちらかと言うと嫌われています。ヒロインが徹底的に主人公に対してドライに切り捨てる所がちょっと快感になりつつあったり(笑)。でもそこから、どう逆転するのか。その仕掛けにも興味をそそられます。

 

ちょっと思ったのが「運命の人」という設定が面白いな、ということです。普通の恋愛ドラマを見ていると、やたら偶然主人公とヒロインが出会ったり、見られたら誤解されそうなシーンを偶然見られたりして、思わず「そんな偶然あるかい!」と突っ込んでしまいます。(前期の月9がそうでしたね。東京の人口は200人ぐらいしかいないんじゃないかって言うほど偶然出会ってました。)

そこをこのドラマは全部

運命の人ですから。

で、解決しちゃいます。

ものすごい力技ですね。恋愛ドラマそのものを皮肉っているようにも思えます。

 

同じコンサートを聞きに行って、同じタイミングでスタンディングオベーションしたり、お父ちゃんに気に入られたり(お父ちゃんいいキャラです)、虹をくぐっちゃったりと運命パワー炸裂してますが、無意識のうちにそれに対抗するモテ期のライバル定岡(満島真之介)。

運命パワーvsモテ期定岡の構図ですね。

運命とモテ期はどちらが強いのか?ゴジラ対キングギドラ的な対決です(笑)

 

それはそうと神様役に立ってるんでしょうか。煽るばっかりであまり有効なアドバイスをしていないような。がんばれ山下智久(笑)

 

好き嫌いは別れるでしょうし、離脱する人も多いかもしれませんが僕的には充分楽しめています。次回も小気味いい会話と誠の逆転を期待して見てみようと思います。

 

余談ですが菜々緒さん、ハイテンポなキレのある会話は非常に上手いんですが、ゆっくり話すと急にクオリティーが落ちる気がします。頑張れ菜々緒。