感想亭備忘録

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ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
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意外に面白かったです。

「ホラー」というよりは霊が絡んだ青春の1ページといった趣。

見終わってなんだか爽やかで穏やかな気持ちになります。

そんなに怖さは感じないのですが、日本的な例の描き方というものを的確に表現していたように思います。

 

欧米系のホラーに出てくる霊的な存在は、やたらと攻撃的で悪意を持って人に襲い掛かってくる、もしくは人に憑依して悪事を働く、撃退すべき敵であり現実世界を生きる人間にとは全く相いれない存在として描かれることが多いように思います。

対して日本的な「霊」というのは、生前の思いが強く残って幽霊となってしまっただけの、ある意味自然の中の一部といえる存在だと思います。ですがその思いが妄執となるほど強烈になってしまった時に他者に害を及ぼす存在となる、恐怖の対象となる、そういうものが多い気がします。

そういう意味でこの映画の霊の描き方は、実に日本的だなあと感じました。(欧米系でも「シックスセンス」なんかは日本的な霊といえるかも。)

 

身の回りに普通にたくさん存在している、いて不思議ではないものとして描写する視線の優しさが、この映画の爽やかさにつながっているのではないでしょうか。

 

最後のどんでん返しの連発も「おっ?」と思わせるものがあり楽しめました。

 

 

 

就職活動。最終試験。勝ち抜いてきた6人の中で「誰が合格にふさわしいか。」をグループディスカッション。そこで選ばれた一名のみが就職できる。

 

いやあ、狂った就職試験ですw

自分は原作を読んでいました。あのグルんグルん激しく回転するような印象の激変をどう映像化するのか興味津々でした。

んー。映像化されてそこらへんは穏やかになってたかなあ。クルンって回転…ぐらいで。小説よりもかなりウエットな仕上がりでしたが、それでも密室の激論ってのは好物なので充分に楽しめました。

 

この映画を見て面白いと思った人には是非原作も手に取ってほしいなと思います。

 

感想はたった一言。

「北の国から ~殺人事件を添えて~」

これにつきます。

 

室井慎次がとにかく寡黙。寡黙にして寡黙にして寡黙にして寡黙。サイレント映画か?というぐらいに寡黙。

事件は一応起きているけれども、雑だし大した意味はない。北の国に移住した寡黙な室井慎次と、彼が保護し共に生活する犯罪加害者・被害者の残された子供たちとの交流がメイン。

 

夢破れた大人たちの生きざまを見せてくれようとした…ようにも思えますが、あの元気で溌剌とし、傲慢でさえあった人々が年老いた姿。寂しく虚しく生きてしまっているその敗残者としての哀しさ。そしてそれでも生き続ける強さと優しさ。そういったものを静かに見守る映画でした。

 

静かに寡黙に、人の終わり方を見せたこの映画。次の青島の映画では何を見せてくれるのでしょうか。

 

前半はかなりしんどいです。

主人公が正義感気取りのストーカーに見えて、全く共感できなくて早送りしたくなりました。

が、そこからお惚けコメディー的に展開していって、最後にグルんとどんでん返しでちょっと感動的になるという。

 

比較的予想の範囲内のどんでん返しではありますが、それなりに驚けますし、楽しめました。

なによりタイトル回収がうまいなあ、というのが一番感心しました。ちょっと感動はこの部分ですね。

 

最後の最後の蛇足は、まあ酷評する人もいますが、暗い気持ちにならないように、ある意味ハッピーエンドでいいんじゃないですかね。

 

細かく見ていけば、つじつまの合わないこともある気がしますが、まあそこはおおらかに楽しみましょうって映画でした。

 

しかし妙にキャスティングが豪華なんですよねぇ。

まずまず楽しめた作品でした。

 

普通の女子大生が、ひょんなことから殺し屋の幽霊にとり憑かれることから始まるアクションホラー…いやホラーじゃないなw

純然たるアクション映画です。

 

視聴者側としては幽霊の出てくる物語として、すんなりそれを受け入れて見ているのに、主人公の幽霊に対する拒絶反応がちょっと長すぎるんじゃないかなあと、イラっとさせられました。が、嚙み合わない二人がバディ感を醸し出していく、感じは大好物で楽しめました。

 

主演の高石あかりさんの演技はとても魅力的でした。幽霊なんて言う非現実を突きつけられた一般人の反応として、(ちょっとエキセントリックではありますが)説得力がありました。憑依された状態の女子大生が殺し屋と口げんかするところは、一人で正反対の意見を違うトーンでしゃべるという、幽霊を知らない、信じない人から見た「イっちゃってる人」感が面白かったです。

 

ノンストップでダレることのないスピード感とこれでもかというアクション、それと演者陣の熱演、どれをとっても(B級作品ではあると思いますが)一級品です。深い作品ではないですがスカッと楽しめる逸品かと思います。