感想亭備忘録

ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
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エリート商社マンがポンコツ教師と落ちこぼれ生徒の学校を改革していくサクセスストーリーかと思って見始めたのですが、ちょっと違いましたね。

思ったより主人公の鳴海(櫻井翔)がポンコツでした。畑違いの場所に赴任したとは言え、立て直しを依頼されている部門についてのアイデアが経費節減、しかも「裏紙を使う」レベルの節約術程度では箸にも棒にもかかりません。銀行員に鼻で笑われても仕方ないでしょう。

もちろん、経費意識の徹底のためのデモンストレーション的にそういうことを行うことには意味があるでしょうが、それで学校経営が立て直せるはずがないことぐらい少し考えればわかることです。

 

おまけに生徒数の減少も把握しておらず、外部の人間に指摘されて初めて認識しています。鳴海は赤字の原因分析すらしていなかったということでしょうか。生徒数の減少を認識したあと、事態改善のためにする最初の対策が中学や塾に受験してくれるようにお願いに行く、ときてはもうどうしようもなくポンコツです。

 

もちろんこれは、視聴者に学校の置かれた現状を認識させるための説明として描写されていたのですが、あまりにも主人公がボンクラに描かれすぎてしまっています。

最初から生徒数の減少を認識した状態で乗り込んでいってよかったんじゃないでしょうか。教師の意識の低さ、現状認識の甘さに危機感をつのらせ、外部の中学や塾にとってどういう学校が魅力的に映るのか確認に行く、という流れでも状況の説明はできたと思うのです。

 

と、ここで私学なら校長は教育現場のTOPで、経営は理事長(理事会)がやるんじゃないのかな?と思い調べてみたのですが、小さな学校法人では校長が理事長を兼務することは頻繁にあるそうなので、そういう面では経営立て直しの人物が校長に就任するのはあながちおかしなことではなさそうです。

 

閑話休題。

ポンコツポンコツと連呼しましたが、だからといってこのドラマが面白くなかったわけではないのです。いやむしろ面白かったです。イラッとするところはありましたけどね。

自身に満ち溢れたエリート商社マンが、ダメな学校、教師、生徒を一刀両断し改革を断行していくスカッとする物語、を期待すると大きく期待はずれなんですが、ポンコツ校長と惰性だけでやっている教師、それにあまり質の良くない生徒たちが出会うことで、何か変化が起きて徐々に皆が変わっていく、という物語としてみればまだまだ期待できると思います。

奨学金について熱く語り、「いいこと言った」とドヤ顔の鳴海が、予想外の生徒の反応にずっこけるオチでしたが、次週予告を見る限り熱い想いは無駄ではなく遅効性で生徒の心をじっくり変化させているようでした。そういう変化をどれだけ納得できる形で描けるかがこのドラマの肝になりそうです。次週も期待します。

って第2回は今日でしたね(笑)

 

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今回は、子宮頸がんを発症した妊婦(土村芳)とその夫(福士誠治)をメインに、初回から引き続きの産後うつを発症していると思われるキャリアウーマン(高橋メアリージュン)が背景的に描かれました。

 

前回も書きましたが、このドラマ、患者のストーリーをしっかり作り込み、そこに医師が関わっていくことで物語が生まれ展開していきます。

扱う対象が周産期医療ということもあるのですが、医師たちのスタンスが、「症例に対する対処」ではなく、「患者の人生のステージの転機となる決断をサポートするのだ」というストーリーを貫く軸がブレません。だからこそ見ている側の感動も深くなるのだと思います。

 

まず患者側に感情移入させてくれるので、そこから色々な葛藤や対立が物語の元として生まれてくるのです。今回で言えば、夫婦間の葛藤、サクラ(綾野剛)と四宮(星野源)の治療法に対する対立、下屋(松岡茉優)と白川(坂口健太郎)の産科とNICUの対立と信頼。それらの人一つが全て物語となり視聴者の胸を打ちます。

 

そして大きな背景として描かれたのが「親として子を育てるということへの自覚」です。ガンを発症した妊婦の夫婦は、死を意識することで否応なく子供を育てるということへの自覚を強く持つことになりました。対照的に生活も出産も順調だったキャリアウーマンの夫婦は、親になること、子を育てることに無自覚で、出産以前の生活がそのまま続くと思い込んでいた結果、一人で背負わざるを得なくなった妻が追い詰められることになります。こういう対照の見せ方も本当に上手いと思います。

 

キャリアウーマンの夫婦がどうなっていくのかとても気になります。サクラのトラウマも関係しそうです。予告を見る限り新たな患者も厄介そうですし、またまた豊かな物語が期待できそうです。

 

余談ですが、キャリアウーマン夫婦。

夫がナオトインティライミで妻が高橋メアリージュン。

すごい名前の夫婦ですね(笑)

 

あ、次の妊婦役は名脇役・川栄李奈さん!もう引っ張りだこの人気女優ですね。才能のある女優さんだと思います。彼女ならかなりの難役でも大丈夫でしょう。

 

 

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今回は弓神(浅野忠信)のキャラクターだけで引っ張りましたね。充分に魅力的なキャラクターなので楽しく見られましたがもったいない部分も多かったように思います。

 

まずはとにかく浅野忠信さんです。台詞回しも棒読みっぽく間もあまりよくないようでいながら、独特の間合いと雰囲気で魅力的な人物を作り上げてくれました。なんだかずっと調子っぱずれなんですが、本人的には絶好調と言った感じで、いうなれば調子っぱずれな絶好調。本人はごきげんだけど周りは混乱するという。本当に良いキャラクターです。

真剣に捜査する人々の周りで傍観者のごとく、ふざけているかのごとくウロウロしている弓神(浅野忠信)ですが、些細な部分に注目し常識にとらわれず事件の本質を見抜く姿は、(キャラクターはかなり違いますが)刑事コロンボを彷彿とさせます。

終始ご機嫌の弓神が真剣にならざるをえない事件が来るんでしょうか。彼の心の奥を垣間見せてくれる物語が書かれれば傑作となるのではないかと思います。

 

もったいなかったのは羽生(神木隆之介)です。1話では出世に強烈な意欲を見せる、ある意味尖った人物として登場したのですが、この2話では丸くなったというか、弓神に対して常識を提示するだけの役になってしまっている気がしました。もちろんそういう役回りなのですが、尖っている部分も残してほしいと思います。せっかく神木隆之介という器用な俳優を起用しているのですから、弓神と羽生、浅野忠信さんと神木隆之介さん、二つの個性のぶつかり合いになってくれればと思います。

もう一つは、斎藤工さん演じる下着泥棒です。あれは良いキャラクターです。あの熱意、あのプライド、あの弁舌、1回きりだとすればもったいないことこの上ない。羽生とのかみ合わない舌戦ももっと煮詰めれば面白くなりそうですし、情報屋的な使い方で再登場できないもんでしょうか。

 

お話的には前回も今回も少し切ないお話でした。犯人はやむにやまれず、そうしてしまったところがあります。これはこれでいいのですが、強烈な悪意を持った人物と相対した時、弓神&羽生の凸凹コンビがどうなるのか見てみたい気がします。もちろん、まだまだ始まったばかり。どんな事件が起き、どんな人物が登場し、弓神と羽生がどうなっていくのか、期待して見続けたいと思います。

 

 

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今回は物語的に軽い仕掛けがありましたね。どんでん返しと言うほどではありませんでしたが、ちょっと「おっ?」と思わせるものでした。

 

助ける対象が、はじめから自分の気持ちに素直だった「いじめ被害者」ではなく、虚勢を張って無理をして自分を追い込んでしまっていた「いじめ加害者」の側だったことです。(もちろんトレーニングの段階で被害者の救済も果たしていますが)

一般家庭に起きる問題に関わる以上、一方的な悪人ではなく、それぞれが自分なりの苦悩や葛藤を抱えていることが垣間見えてよかったとおもいます。

 

また、加害者を救うという構図は、最後のリベンジが生温いことを納得させてくれる効果もありました。今までの2話のような完全なる悪人に対して、顔色ひとつ変えず人を殺せる工作員だったはずの菜美が下す制裁がどうにも歯がゆいくらいに生温く感じたのですが、今回のように対決する相手を改心させるための制裁であれば手加減にも納得できます。

 

全体的には安定してそれなりに面白いのですが、突き抜けた良さが見えてこない気がします。それと主婦3人組はいつも微笑ましいのですが、優里(広末涼子)と京子(本田翼)の夫婦関係の問題が、全く進展せず、ちょっとモヤモヤさせられますね。これを最終回近くまで引っ張られるとしんどいような気がします。早いうちにスカッと解決しておいてほしいですね。

 

演者では今回ゲストの青木さやかさんが出色の出来だったと思います。女優としてしっかり演技されていました。お笑い芸人の部分が透ける事なく、威圧的で押しの強い女性を演じていました。

 

金城一紀さん脚本ということで何か仕掛けてくれるんじゃないかと思っているのですが、今のところとても普通です。次回菜美の過去を知る女性が出て来るらしいので何か変化が生まれるのかもしれません。

 

今期は「コウノドリ」を筆頭に「刑事ゆがみ」「明日の約束」「陸王」それに(個人的にはかなり苦手な感じでしたが)「監獄のお姫様」とヒトクセある良質なドラマが揃っています。埋もれてしまうことの無いよう、このドラマにも頑張ってほしいですね。

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今期唯一のシリアスなミステリー。滑り出しはいい感じだったと思います。作品世界にぐぐっと引き込む力がありました。

 

まず第1回ということで問題提起の回。主人公である藍沢日向(井上真央)がどういう立ち位置でどういう状況であるのかが描かれていきます。

メインの自死してしまう男子生徒、吉岡圭吾の話だけでなく、母親にネグレクトされている女子生徒のエピソードを織り交ぜることで日向の仕事の内容、アプローチの仕方がわかりやすく提示されました。

また、日向本人が母親との関係で問題を抱えていることも描かれます。生徒には的確なアドバイスを送る熱心なカウンセラーである日向が、自分と母親の関係はうまく対処できていません。

 

中心となるストーリーは、男子生徒がなぜ自殺したのか。いじめはあったのか。学校に問題はあったのか。その謎を解き明かすことなんでしょう。

テーマは「母親による子供への抑圧と支配/父親の不在」というところでしょうか。

 

毒親、モンスターペアレンツ、いじめ、そういう教育のデリケートでスッキリとした結論を出しにくい部分に果敢に挑んだドラマだと思います。わかりやすいカタルシスに逃げること無く、最後は投げっぱなしになってもいいので、どんどん深く抉っていくような展開になれば、名作ドラマになるような気がします。

 

日向と母親、圭吾の母親、一部の教師のスクールカウンセラーへの無理解、教室や部室でのいじめのように見える描写、圭吾の幼馴染の「最低の学校」発言、色々と火種を孕んだスタートでした。

 

それはそうと、圭吾がラインで友人と連絡を取り合っているシーンで後ろから覗き込む仲間由紀恵さんの姿は、ビクッとしてしまうぐらい恐ろしいものがありました。無表情の中に狂気を秘めた人物を演じるとハマりますね。怖いです。TRICKの時はあんなに愛らしかったのになあ(笑)

 

色んな情報、伏線を詰め込んだ初回でしたが、次回以降も今回のテンポと密度を維持して展開させてくれれば楽しめると思います。

(逆にテンポが落ちたり密度が薄くなったりすればただただ陰鬱なドラマになりかねませんが。)期待して第2回を待ちたいと思います。

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