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膀胱腫瘍顛末記

36歳の夏、血尿からの膀胱腫瘍。TUR-BT手術を経て病理検査報告までの顛末。

若い人に膀胱内腫瘍は少ないという情報によって意識的に楽観的になりながらも再度Nクリニックへ。検尿はせず膀胱内に尿を溜めた状態でエコー。
「う~んっ、なんだろ~ね~」
エコー画面をくるっと回して見せてくれる先生。なんか、膀胱内にゆらゆら揺れるものがあります。
「ちょっとしっかり見てみましょうか、腫瘍だと大変だもんね~」
先生。。。ベテランだしこの段階でほぼ確信してたでしょうに。

一度待合室に戻り、膀胱鏡の同意書にサイン。奥のベットで下半身むき出しで横になります。
ちんちんの先からゼリー状の麻酔剤を注入後10分ほど待ちます。

「ちょっとだけ痛いよ」などと言いながら先生が再登場。
後で分かることだが幸運にもNクリニックは軟性鏡。硬性じゃなくってよかった~。

膀胱鏡初体験。おっ、うぉっという感覚とともにカメラが入れられます。そこそこ痛い。
膀胱内に生理食塩水を入れるので強烈な尿意と同じような嫌~な感覚があります。
で、はっきり見ましたよ。腫瘍。
「これが腫瘍ですね~」そうでしょうとも。

診察室に戻り説明を聞きます。
「膀胱内に腫瘍があります。手術で取っちゃいましょう。ふわふわ浮いているものなので今回の膀胱鏡のようなもので簡単に済むでしょう。紹介状書きますN大病院が近いですね云々。」

この目で見てしまった以上腫瘍(ガン)を疑う余地はありません。
ただ衝撃や打ちのめされる感覚は湧いてきません。ことの大きさ、理屈、状態は理解できるのですが。自分のことなのに他人事のような、全て受け入れているはずなのに何もなかったことにしたい。不思議な感覚でした。




CTの結果を聞きにNクリニックへ。
「左腎臓に小さな石があるけど特に悪い所はないね~。尿管、膀胱、前立腺等々問題ないよ。とりあえずよかったね」
は~良かった。
「原因は何だろーね~。念のため来週おしっこを溜めた状態でもう一回だけエコーしましょう」
この一言がその後の人生を左右することになる。
そして見てしまった。先生がカルテに書き込んでいる文字を。「膀胱内にSOL?」

space occupying lesion. 占拠性病変
臨床検査センターへCT検査へ。
なんとなく一歩踏み込んでしまった気がした。
待合室横で検査着に着替え、検査室へ。CT台に横になると不安と悲しさが。もし何か写ればこういう検査何度もするんだろーなーと。

「息を吸って、止めてください」のアナウンスに合わせて台が動く。途中写りをよくする魔法の飲み物を飲まされる。こんなん効くんかいな。


会計時に手渡された書類に「読影あり」の文字が。初めて聞いた言葉なのでドキりとしたが実はこれ読影担当の医師による検査画像のチェックを行うという意味。後から来たおじいさんも同じことを気にされていた。

会計を済まして帰宅。結果は一週間で出るとのこと。