膀胱腫瘍顛末記 -4ページ目

膀胱腫瘍顛末記

36歳の夏、血尿からの膀胱腫瘍。TUR-BT手術を経て病理検査報告までの顛末。

通常は月曜入院の金曜退院で4泊5日だが月曜日が祝日ということで金曜日に入院手続き。
入院手続きを済ませ泌尿器科病棟へいくと外来からの呼び出しが。何か急いでいるような様子。入院早々呼び出され焦る。何か異常でも見つかったか?

外来に着くと尿検査と膀胱鏡。人生2度目の膀胱鏡。同意書を書き股開きチェアに座る。膀胱鏡スタート。今回の処置はI先生。大学病院の場合複数の医師がチームを組んで担当する。
I先生曰く「膀胱の上から見て7時方向にブロッコリーのような腫瘍がある。手術ではまずブロッコリーの頭を切ってとって、次に茎を取る。そして深さを見ますね。ま~、癌であることは間違いない」

癌であることは間違いない。そうですか、やはり95%は悪性つまり癌。期待はできませんね。

あ~やっぱり癌なんだと思いながら病室へ。その後採血。
午後、妻同伴で手術説明を受ける。担当はY先生。一連の流れと、輸血などについての説明。同意書を書く。「G先生からも聞いていると思いますが、悪性を強く疑うものではないがそれでも念のため深めに削ります」とのこと。

んっ。結局どっちなんだ。

その後麻酔医による説明。腰椎麻酔。麻酔を打つ前の痛み止めの注射が痛いらしい。
病院食は以外とうまい。10時消灯。毎食後体重、食事量、血圧、便通を記す。
前回の検査結果と手術日の確認のため再びN大学へ。
前回の造影CTの結果もし癌が進行し浸潤、転移などしていた場合、今日知らされる可能性もある。
恐怖、不安を感じながら診察室へ。
「中性脂肪が高めですね」
は~そうですか。ってそこじゃないでしょうに。中性脂肪なんて食生活改善すりゃよくなりますよ。
「ほかも特に問題ないです」
ただ具体的に浸潤どうですか?とか転移どうですか?とか中々聞けない。もしそうだった時のことを考えると口から出てこない。G先生の入力画面を見ると各臓器問題なしと、細胞診陰性の文字が。
問題ないってい言ってるんだからそういうことにしておこう。
「それと手術部の都合で手術が先になっちゃったんですよ~」
一週間延期とのこと。

入院説明を受けお会計。月初ということもあり診察5分に対し病院滞在時間3時間。
その後入院グッズを買って帰宅。

前回より悪い情報はないことを家族に報告。
紹介状をもってN大学病院へ。
Nクリニックでは呆然として詳しい状態を聞けなかった。

たしか見た目はフラフラ漂うイソギンチャクのような状態。ネットではイソギンチャクの場合大事に至ることは稀な表在性だそうで。ただ自分の場合、大きさは結構大きかったような。ひょっとしてすでに浸潤してて膀胱全摘。生存率にも関わってくるかも。ネガティブな思いが頭の中でぐるぐる。
まだまだ子供達は小さい。後10年生きて小学校卒業を見届けたい。いや後20年生きて一人前の大人にしてからにしてくれ。できれば後30年生きて孫の顔を。5年後にはこの世にいないかもしれない、そうすれば子供達の記憶にも残れないかもしれない。

予定よりも1時間近く早く到着。受付を済ませ病院内を探索。30分まえに待合に。
ディスプレイに受付番号が表示され診察室の前で待機。名前を呼ばれ診察室へ。

紹介状とともにNクリニックで撮影した腫瘍の写真を見せる。
G先生「う~ん、良性っぽいですね~」
へっ?
「写真で何度か見た良性腫瘍に似てる。」
いやいや、カリフラワー状の、イソギンチャク様の、有茎性の、、、そもそも写真だけで判断できるのですか?
「かりに悪性でも悪性度は高くないと思います。」
膀胱腫瘍の場合95%は悪性。若干の期待を持たせつつも悪性の可能性を担保しておく言い方。かといって今すぐ膀胱鏡してくださいとも言えず。(膀胱鏡の痛みよりも、その結果悪性と断言されるのが怖かった)
「いずれにしても放っておく訳にはいかないので手術します。」
入院手術の日取りを決め一度待合へ。
良性の可能性を示されただけではあったがこっそりと泣いてしまった。G先生頼みます。

その後 心電図、採血、胸部レントゲン、CT、造影CTをして帰宅。
悪性の可能性はいまだ高いと考え家族には良性云々の話は伝えなかった、悪性度は低くナントカなると伝える。