これは北京でのお話です。
世界一の人口を抱える国ですから、当然ラッシュアワーはもうとんでもないレベル。
そういうわけで、それを少しでも緩和する努力が要るわけです。
この北京地下鉄路線図の中で興味深いのがここです。
左から来ている路線(1号線)は「大望路」「四恵」ときて「四恵東」が終点。
その終点1個前の「四恵」からは東に延びていく路線(八通線)が始まっています。
なぜ1駅だけ2路線が併走しているのか。
これは2路線を乗り継ぐ人を想定した話で、
1号線に乗っていて八通線に乗り換えるとします(進行方向左から右)。
すると、座席に座りたい人は当然、次に乗る路線の始発駅(=今乗っている路線の終点の
1個前)で降りて座るチャンスをうかがった方が確立がいいわけです。
では、逆に今、八通線に乗っていて今度1号線に乗り継ぎたい人(進行方向右から左)は
どうするかというと、
やはり今乗っている列車の終点の1個手前の駅で降りて乗り換え、始発となる列車の座席を狙った方がいいわけです。
もうお分かりかと思いますが、こんなことをする意味は、1駅に乗客が集中するのを防ぐためです。互い違いにして巧みにかわす感じですね。
これはかなり意味があると思いますが、それでも中国ですから人は多いです(^_^;)
やっぱり今回も考えた人頭いいです。尊敬します。