エチゴトックリゴミムシ Oodes echigonus

2025/12/21, 秋田県秋田市
Length: 15 mm

 大型のトックリゴミムシ。環境の良い湿地に限って見られる種だが,生息地での個体数は多い。水辺のほとんど浸水しているようなところを好み,夜間は忙しなく走り回る姿が見られる。ルッキングで見つかる個体はそのほとんどがずぶ濡れの個体なので,もしかしたら水中に潜るような行動をとるのかもしれない。
越冬から覚めた個体は,4月の下旬ごろから野外で活動を始める。その後,夏にかけて一度個体数が減退するが,新成虫が8月のお盆すぎ〜から活動するため,この時期以降はふたたび野外で目にする機会が増える。越冬時は,材中や土中,コケの下などを越冬場所とする。この個体は,越冬時期にコケ下より得られた。

本種は,オオトックリゴミムシ Oodes vicariusに外見が酷似し,野外での同定は難しい。しかし,2種は前胸腹板突起の形状に違いがあり,エチゴトックリはこの突起が縁取られるのに対し,オオトックリは縁取られないという特徴で識別できる。その上,両種は♂交尾器の形状も異なる。この個体は前胸突起および♂交尾器の形状からエチゴトックリと同定したもの。