チョウカイヒメクロオサムシ (ヒメクロオサムシ東北地方亜種) Carabus opaculus shirahatai
2025/8/11,秋田県由利本荘市
Length: 20 mm
高山帯の岩礁地に生息するオサムシ。東北地方各県の高山帯に分布し,秋田では鳥海山に分布域がある。成虫の姿を見られるのは7〜9月の夏時期で,主に石めくりで他の高山帯ゴミムシなどと共に散見される。それなりにガッチリとしている石の下にいる時もあれば,手のひらの半分もないような,かなり小さいサイズの石下に潜んでいることもある。活動時期は割と簡単に見つかるが,10月を過ぎて寒くなると,越冬のためか途端に石下から姿を消す。長い冬を耐え凌ぐにはどうやら石下は不適なようで,他に越冬場所を構えるらしい。
鳥海山は,10月に初冠雪を迎え,以降は半端ない積雪量となる。そのため,冬に積もった雪が完全に溶けるのは来年の夏過ぎまでかかる。もし,越冬場所が土中などであれば,その上に雪が積もっているうちは活動できない状態のままだろう。限られた活動時期の中で,本種が一体どこで越冬し,いつから人知れず活動を始めているのか,本種の生活史はまだまだ未解明な部分が多い。
