Long Goodbye 1981 -30ページ目

Long Goodbye 1981

日々思ったことをひっそりと

20キロ圏内を歩く


防護服を着て 分かった

これはもう一つの

皮膚である 何があっても

何も感じないために


言葉が

防護服を着てしまった

何も

語らないために


心が

防護服を着てしまった

泣いても

分からないために


町は 森は 鳥は

防護服を着ていない

真実

もやはり着ていない




11月27日 防護服を着用し、

20キロ圏内 浪江町へ


――和合亮一『スクリーニング』(「ふたたびの春に―震災ノート20110311→20120311」より)