SOMPO美術館に行ってきた。
今年、SOMPO美術館は開館50周年ということで大変魅力的な展覧会が催されている。
待望の「アルベール・マルケ展」。初日に訪れた。
私は、2019年三菱一号館美術館「印象派からその先へ -世界に誇る吉野石膏コレクション展-」でアルベール・マルケの作品を見て、大変惹かれ、今後、注目しようと思った。
その後、「国立西洋美術館常設展」でマルケの「レ・サーブル・ドロンヌ」を見かけるたびに記録してしまう…。
いつか、マルケの作品がまとまって見られる展覧会があれば良いなあ…と思っていたのだ。
本展覧会は、なんと日本では35年ぶりとなるマルケの回顧展だそうだ。
「裸婦、通称フォーヴの裸婦」 1898年 油彩、カンヴァスに貼った紙 ボルドー美術館
友人であるアンリ・マティスと競うように本作に取り組んだとのこと。
人物を描いたマルケの作品は、私にとって初めてかも。
色彩豊か。
「ノートル=ダム大聖堂、陽光」 1904年 油彩、カンヴァス
ポー美術館、国立造形芸術センターより寄託
本作は1905年サロン・デ・ザンデパンダン点に出品されたうちの1品で、マルケにとって2点目の国家買い上げとなった作品だそうだ。
「バルコニー、ヴェルサイユ大通り」 1904年 油彩、カンヴァス
ル・アーヴル、アンドレ・マルロー近代美術館
マルケのパリ16区の自宅からの眺めだそうだ。黒い格子状の欄干から街並みが見える。素敵な作品。
「ル・アーヴル、船渠」 1906年 油彩、カンヴァス
ル・アーヴル、アンドレ・マルロー近代美術館
マルケがデュフィとともにル・アーヴルを訪れて多くの港の風景を制作し、そのうちの1枚だそう。
「ヴィレンヌのセーヌ河、朝」 油彩、板に貼ったカンヴァス 上原美術館
川面の反射がゆらめく線のように描かれ、優し気な水色の空に淡いピンクがかった雲が浮かんでいる。画面左手にボートが浮かび、奥に塔のようなものが見える。長閑で静かな風景。とても惹かれた作品。
「トリエル、晴れた日」 1931年 油彩、カンヴァス 公益財団法人東洋文庫
セーヌ川を描いた作品。両岸の土手、樹木が描かれ、左手前にボート乗り場だろうか、ボートが2艘係留されている。遠景に煙が出ている煙突が淡く描かれている。空にはポコッ、ポコッと雲が浮かび、ゆったりとした雰囲気。
「ナポリ、帆船」 1909年 油彩、カンヴァス ボルドー美術館
解説パネルによると、「形や色の単純化や、再前景と遠景との極端な対比などに葛飾北斎らとの共通点が指摘され、ヴェスヴィオ山はしばしば富士山に擬せられます」とのことだ。ふむふむ。
「マルセイユのアトリエ」 1916年 油彩、カンヴァス ボルドー美術館
友人のアトリエを描いたそうだ。白い壁、緑のドア、ピンク色の床、天井から吊られているフランス国旗。明るい様子だが、この国旗は第一次世界大戦中であることを示しているそうだ。
「マルセイユの馬」 1916年 油彩、カンヴァス ボルドー美術館
「レ・サーブル・ドロンヌ」 1921年 油彩、カンヴァス 国立西洋美術館、松方コレクション
私が国立西洋美術館常設展でいつも鑑賞している作品が展示されており、ちょっと嬉しかった。
「ル・ピラ」 1935年 油彩、カンヴァス ボルドー美術館
これは明るく、美しい作品。ああ、海って良いなあと。
「ヴェネツィア」 1936年 油彩、ハードボード
ブザンソン美術考古博物館、パリ国立近代美術館(ポンピドゥー・センター)より寄託
小さく美しい作品。建物と建物の間から、サンマルコ広場の鐘楼、ドゥカーレ宮殿が見える。手前の建物は暗く影になっており、水面に様々に反射している色彩、遠景の建物の明るさが引き立つ。とても惹かれた作品。船上で制作されたものではないかとのことだ。
「ラ・グレットの窓」 1926年 油彩、板 ボルドー美術館
ぱっと見て、ちょっとマチスっぽい?いや、ディフィっぽい?とも思った。
マルケはマチスともディフィとも交友があったので影響を受けているよねえ。
「雪と緑色の空、パリ(ポン=ヌフ)[冬のパリ(ポン・ヌフ)]」 1947年2月 油彩、カンヴァス
上原美術館
手術後間もない時期に描いた作品だそう。マルケ最晩年の作品。
この他、素描の展示もあり、大変良かった。
後期は素描類の展示替えがあるようなので、訪れたいと思う。
収蔵品コーナー
「りんごとナプキン」 ポール・セザンヌ 1879-1880 油彩、カンヴァス
SOMPO美術館(損害保険ジャパン株式会社より寄託)










