読了。

話題になっていた図書なので気になっていた。

図書館で発見。

 

生きる言葉  著)俵万智

 

盛りだくさんな内容で、大変勉強になった。

以下、メモ。(太字部分は本書からの引用)

 

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俵万智氏、ラッパーのMummy-D氏、言語学者の川原繁人氏の鼎談。

 

D氏によると「濁音は効果的に入ると迫力が増すもの」。

俵氏は、短歌でも同様に感じるが「逆に爽やかさや滑らかさは薄れてしまう」とのこと。

 

そこで、この有名な短歌が取り上げられた。

 

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

 

俵氏によると「サラダのS音との響きあいを考えて、六月ではなく七月を選んだのは正解だった」そうだが、いまだに「味」の「じ」という濁音が気になり、気に入らないそうだ。

 

俵氏は、音の響きだけで単語を選ぶことはしないが「メッセージが第一で、音はその下かと問われると、そう言い切るのには抵抗がある」そうだ。

それで、「言葉で表現しているわけで、「何を」表現するかと同じくらい「どう」表現するかも重要だ」そうである。

 

短歌は31音、その短さゆえに音の一つ一つに敏感になるわけだよねえ。そして、それは創作であるのだ。

 

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俵氏は歌会で【「も」警察の万智さん】と呼ばれているそうだ。

 

短歌において「初心者の陥りやすい罠として、助詞の「も」を使いがち」だそうだ。

 

・日常生活ではソフトさを出す「も」は、表現としては曖昧で、時にはそれはマイナスになる。「も」があったら、一度「が」「は」「の」「を」など別の助詞に置き換えてみるのがおすすめだ

 

・多くの場合は置き換えたほうが焦点が絞れたり、すっきりしたりする

 

といくつかの実例をもって説明されていた。

私は普段の文章作成において(このブログ含む)、推敲するときに「も」を消すことが多い。ついつい使ってしまう。

ふむふむと頷いた次第。

 

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英文学者の阿部公彦氏との対談。

ここではこの短歌が取り上げられた。

 

生ビール買い求めいる君の手をふと見るそしてつくづくと見る

 

「見る」が2回使われ、「そして」もある。

31音での表現なのに「贅沢」ではないか?

しかし、そこがミソらしい。

 

・限られた文字数だからこそ感じられる贅沢。小さい器ゆえ逆に際立つ余裕感

 

短歌の初心者あるあるとして「情報を詰め込みすぎる」

 

ただでさえ小さい器がギチギチになって、大変息苦しい

 

短歌を作るときに、言葉の濃度というのは非常に大事で、濃さがちょうどいいなと思えたときが完成の実感を持てる瞬間だ

 

この歌で「贅沢」な言葉遣いができたのは、対象を絞ったからとこのことだ。

描きたいのは視線で、自分の視線(気になる相手の手を見てしまう)を通して好感を実感するというのがテーマだ」そうだ。

 

さらに、

「そして」という一呼吸が入ると、時間が流れる。現実では一瞬のことを、歌の中ではかなり引きのばしているのだ。映像でいえばスローモーションのような感じ。それによって、描きたい視線がクローズアップされる。そこにこそ文字数をかけるのである

 

このほか、「ふと見る」と「つくづくと見る」の違い、流れる時間について述べられていた。

 

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本書は2025年4月に発行されており、2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」についても述べられていた。(私も大変楽しみに視聴していたものである)

 

ドラマでは多くの和歌が取り上げられており、

本書でも、右大将道綱母(ドラマでは寧子・やすこ)、藤原道隆の妻・高階貴子などの和歌が解説されており、いやあ、こうやって和歌って味わうのね。私では無理…などと思ったり、

 

清少納言(ドラマでは「ききょう」)と紫式部(ドラマでは「まひろ」)の対比について、「何を描くか書かないか、誰のために書くか書かないか、といった「書く」ことの大事な問題について考えさせられる」とのことで、こちらもなるほどねえ…。

 

そこから、こんなことも述べられていた。

 

人と話すとき、SNSに何かを書き込むとき。何を言うかと同じくらい、何を言わないかを考える。誰に向けての言葉なのかを意識する

 

「何を言わないか」は大切だ。

 

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俵氏が角川短歌賞を受賞した時に、お祝いで誰でもいいから歌人と話をさせてやろうと先輩から言われ、河野裕子氏を指名したというエピソードがあった。

 

そこで、永田和宏氏『歌に私は泣くだらう』が紹介されており、読んでみたくなった。

 

 

2023年に永田氏の『あの胸が岬のように遠かった 河野裕子との青春』を読み、

2012年に河野裕子氏のエッセイ『たったこれだけの家族』を読んでいる。

 

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最近味わった美味しいもの。

 

都立明治公園のベーカリーカフェ「Parklet Meiji Park Market」(パークレット)の「MorningPlate」。

 

 

どれも美味しかったが、こちらのパン、生姜など入っていたような。

また味わいたいと思った。

小さなじゃがいもを焼いてつぶしたものも美味しかった。

 

ナッツ入りのケーキの上にアイスクリームがのっていた。

 

 

こちらも美味しかったなあ。

クッキーなどもあって、買って帰りたかったが所用のために難しく…。

 

人形町に系列の「Parklet bakery(パークレット ベーカリー)」があるようだ。

こちらのほうが訪れる機会があるだろうか。

 

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「CAFÉ TANAKA 」(カフェタナカ)の期間限定「ビジュー・ド・ビスキュイ・プティ サレ&シュクレ」

 

 

夏限定で、胡椒まど各種香辛料が入っていたり、チーズ味、としょっぱい風味のクッキーが入っていた。

 

 

美味しいよねえ。「カフェタナカ」のクッキー。