2月9日にアーティゾン美術館に行ってきた。
「モネ没後100年 クロード・モネ —風景への問いかけ」展である。
これはもう、絶対に混むに違いないので、チケット販売すぐに手配した。
モネの没後100年という記念の年の幕開けを飾るとオルセー美術館が位置づける本展覧会。
モネの創作上重要な場所と時代から、画業の発展を丹念にたどると同時に、同時代の絵画、写真なども紹介している。
いやあ、大変見ごたえのある展覧会であった。
≪セクション1≫
モティーフに最も近い場所で―ノルマンディーとフォンテーヌブローで制作した1860年代のモネ
ウジェーヌ・ブーダン 「洗濯女のいる風景」
1873年 油彩・カンヴァス カーン美術館(オルセー美術館からの寄託)
「洗濯女」の皆さんは右下にいらっしゃる。
≪セクション3≫ 《かささぎ》とその周辺―雪の色
クロード・モネ 「かささぎ」 1868–69年 油彩・カンヴァス オルセー美術館
オルセー美術館はモネの没後100年を記念して、数点の主要作品の修復を行ったそうだ。そのうちの一点がこちらである。
そして、修復後、初めての公開だそうだ。美しい雪景色。
私は、本作品を2014年の国立新美術館「オルセー美術館展」で修復前の作品を鑑賞している。
アルフレッド・シスレー 「雪の下で―マルリー゠ル゠ロワの農場」
1876年 油彩・カンヴァス オルセー美術館
こちらも2014年の国立新美術館「オルセー美術館展」で鑑賞しているが、その時のタイトルは「雪、マルリー=ル=ロワの農家の庭」。
どっちが良いだろう…私の好みは「雪、」のほうだな。
時々、美術展によってタイトルの翻訳が違うものがある。
美術翻訳界に「定訳」ってないのだろうか…。
≪セクション4≫
風景画と近代生活―「飾られた自然と、都市の情景」(テオドール・デュレ)
こちらが凄かった、夢のコラボレーション。
アルフレッド・シスレー 「サン゠ドニ島」
1872年 油彩・カンヴァス オルセー美術館
カミーユ・ピサロ 「ヴォワザンの村の入口」
1872年 油彩・カンヴァス オルセー美術館
クロード・モネ 「舟」 1872–73年 油彩・カンヴァス オルセー美術館
シスレーとピサロとモネが一つの額縁に収まっているなんて、なんて贅沢な。
素敵な部屋に飾られていたのだろうな…妄想が広がる。
クロード・モネ 「アルジャントゥイユの係船池」
1872年頃 油彩・カンヴァス オルセー美術館
クロード・モネ 「サン=ラザール駅」 1877年 油彩・カンヴァス オルセー美術館
私はオルセー美術館というとこの作品を思い出す。
元・駅舎のオルセー美術館で、駅を描いた作品を見たからなのだろうか。
クロード・モネ 「石炭の積み下ろし」
1875年頃 油彩・カンヴァス オルセー美術館
モネの描く労働者って初めて見たかもしれない…と驚きつつ鑑賞。重々しく力強い。
クロード・モネ 「パリ、モントルグイユ街、1878年6月30日の祝日」
1878年 油彩・カンヴァス オルセー美術館
クロード・モネ 「戸外の人物習作―日傘を持つ右向きの女」
1886年 油彩・カンヴァス オルセー美術館
高校時代、芸術選択で「美術」を履修。その時の副読本が、
高階秀爾氏の『続 名画を見る眼』だったと思う。
その中で本作品…かな?若しくは左向きの作品?幼いジャンと一緒に描かれている作品のほう?3枚の「日傘をさす女」のうちのどれか…忘れてしまった…が取り上げされていた記憶が。
高校の美術って、中学とは全然レベルが違うと感動しつつ授業を受けていた思い出がある。
私が高校時代読んだのは作品が白黒写真で掲載されていたが、現在はカラーで作品が見開きで大きく掲載されている新しい版があるようだ。おお、これは読みなおさなければ。
≪セクション6≫
1880年代の風景探索―「表現された感覚の驚くべき多様性と大胆な新しさ」(オクターヴ・ミルボー)
ウジェーヌ・ブーダン 「エトルタ、アモンの断崖」
1896年 油彩・カンヴァス オルセー美術館
クロード・モネ 「ベリールの岩、コート・ソヴァージュ」
1886年 油彩・カンヴァス オルセー美術館
ふと、山種美術館「特別展・没後25年記念 東山魁夷と日本の夏」展で鑑賞した東山魁夷の「満ち来る潮」を連想していたら…すぐ近くにいらしたご夫婦が「東山魁夷の…」と同じようなことを言っていらしたので、私の連想も、そう「外していない」と思った。
≪セクション9≫ 写真室2:効果と反射―写真による風景、夢見た風景
ピーター・ヘンリー・エマーソン 「沼地の雑草(『沼地の葉』より)」
1895年 フォトグラビュール オルセー美術館
シスレーの「雪の下で―マルリー゠ル゠ロワの農場」、モネの「かささぎ」を思い出しつつ鑑賞。

















