アーティゾン美術館に行ってきた。
「空間と作品」展である。
美術館webサイトによると、「本展のテーマは、美術品が在ったその時々の場を想像し、体感してみること」とあった。
大変ユニークな展示空間で、とても楽しく鑑賞することができた。
まずは、円空の「仏像」(木 江戸時代 17世紀)から。
ほっこり。
こちらも眺めれば眺めるほど…とても惹かれる。
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次の部屋には、真ん中にダイニングテーブルが。
ある銀行家からダイニングルームに飾る春夏秋冬の絵を注文され、ピサロが描いた作品の展示である。
カミーユ・ピサロ「四季 春」(油彩・カンヴァス 1873)
カミーユ・ピサロ「四季 秋」(油彩・カンヴァス 1873)
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インテリアスタイリストの石井佳苗氏の協力により設けられたアートを飾った部屋。
壁に飾ってあるのは、パブロ・ピカソ「花の冠をつけた裸婦」(エッチング 1930)である。
この壁の色とフローリングの色、木の椅子と敷物の素材感が絵ととても合っている!良いなあ、こんな部屋。
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こちらはポール・セザンヌ「鉢と牛乳入れ」(油彩・カンヴァス 1873-77頃)
無造作に積み上げられた書籍の上の…
これは何だろう。下の部分にキャンドルを置いて、上部を温めるものだろうか(全く的外れだったりして)。何とも素敵な器具である。
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こちらの壁に掛けられているのは、ザオ・ウーキー「無題」(リトグラフ 1962)
この部屋で、この椅子に座って本を読んだらいい気分だろう!
中国の「三彩万年壺」(陶器 唐時代・8世紀)
イラン テぺ・シアルクの「幾何文台付鉢」(土器 シアルクⅢ期 紀元前4千年紀)
さらっと置いてあるが、紀元前って…。
ヘンリー・ムア「母と子(ルーベンス風)」(ブロンズ 1979)
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佐伯祐三「テラスの広告」(油彩・カンヴァス 1927)
この椅子に座りたかった…。傍らのテーブルにコーヒーなんか置いてぼ~っとしていて思わず昼寝したりしたら、本当に良いだろうなあ。
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こちらは、手前に写っているテーブルの前の椅子には座れたので、座って撮影。
うむ。こんな室内を見ながら生活できたら…良いよねえ。
紺色の壁には、三岸節子「カーニュ風景」(油彩・カンヴァス 1954頃)
灰色の壁には、山口長男「累形」(油彩・板 1958)
「二段組みのサイドボード(Model MS. 120)」、「サイドボード(Model MS. 180)」は、エットレ・ソットサス。
フランソワ・ボンボン「しゃこ」(ブロンズ 1911)
ああ、アートに囲まれて生活したい!
(つづく)