泉屋博古館東京に行ってきた。
「ライトアップ 木島櫻谷」展である。
大正期に住友家本邸を飾った木島櫻谷の「四季連作屏風」が全点公開。
展示室の中央にはベンチがあり座ってゆっくり鑑賞できた。
全て絹本金地着色、6曲1双の大きな屏風。(記載のないものは泉屋博古館東京所蔵)
「柳桜図」 大正6年(1917)
こちらの上の部分が「柳桜図」の一部である。
金地に薄いピンクの桜の花、山桜の深い赤の若葉、柳の若葉…もう、良いに決まっている!という配色。
「燕子花図」 大正6年(1917)
こちらは撮影可であった。
ちょっと洋風な感じするような。
今週末から根津美術館で尾形光琳の「燕子花図屏風」の公開だと思いつつ、
モダンなこちらの屏風を堪能。
「菊花図」 大正6年(1917)
白い菊がメインだが、赤い菊も少し描かれている。
白い菊の花の中心部分(管状花)は黄色、花が裏側を向いているものも少し描かれており、それは緑の「総苞」が描かれている。又、葉も表側、裏側のものが描かれている。
白い花びら・赤い花びら、黄色の管状花・緑の総苞、濃い緑の葉・薄い色の葉の裏側のバランスがとても良い。
このほか、「竹林白鶴」 大正12年(1923) 、「雪中梅花」 大正7年(1918)
「双鯉図」 円山応挙 江戸時代・天明2年(1782) 絹本着色 1幅 泉屋博古館蔵
解説パネルのコピーが「ピチピチ「生写し」」。2匹の恋が紐で吊り下げられている様子が描かれている。応挙らしく細やかな表現。
「福寿草鼠図」 白井直賢画・本居大平賛 江戸時代(18-19世紀)絹本着色 1幅
泉屋博古館蔵
解説パネルのコピーは「鼠の名手の細密毛描き」。 白井直賢は、円山応挙門下の絵師だそう。鼠、福寿草、孔雀の羽帚のモチーフが良い。いずれも多産など出産に関する縁起物らしい。
「葡萄栗鼠」 木島櫻谷 大正時代(20世紀) 絹本着色 1幅
2022年の「日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京」で鑑賞したときは「おじさんのリス」に見えたが、今回は「可愛いリス」に見えた…。その時の自分の気分で見え方が変わるのね。
ちなみに解説パネルのコピーは「直賢にも劣らぬ筆さばきに注目」。白井直賢ですね。
「秋野老狸」 木島櫻谷 昭和初期頃(20世紀) 絹本着色 1幅 個人蔵
解説パネルのコピーは「減る筆致、増える心理描写」。そして、解説には「狸の櫻谷」の異名…とあり、なるほど。櫻谷は狸も良く描いたのか、ふむふむ。
この狸に哀愁があって、とても良かった。
「狗児図」 木島櫻谷 大正時代(20世紀) 紙本墨画淡彩 1幅 個人蔵
解説パネルのコピーは「櫻谷にとっては「草体」」。
解説に「白梅の根本ですやすやと寝入る子犬」とあった。全体的に淡く、さらっと描かれており、それが何とも優し気で可愛い!
************************
泉ガーテンタワーのベーカリーカフェ「PAUL」に行ってみた。
「PAUL」は、自宅からわりと近くにあるショッピングセンターにもカフェが入っているのだがいつもお客さんが多く、入ったことがなかった。
一方、オフィス街の六本木1丁目は日曜日だと、こんな雰囲気である。ゆったり。
こちらが人気なのが分かったような。パンが美味しい!
クロワッサンがチョコレートコーティングされたもの。
これも美味しかった。私はチョコレートコーティングされているものが好きなのである。クロワッサンがパリッとしていて、チョコレートそのものの味も良い。
辺りの桜もきれいだった。
そして、帰り道の渋谷でこちらの方に遭遇。
可愛い!!