読了。

現在放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」を毎週夢中になって見ている。

高校時代、古文が大の苦手であった私は、「令和言葉なら…」と本書を手に取ったのである。

 

紫式部は今日も憂鬱 令和言葉で読む『紫式部日記』 (著)堀越英美ほか

 

 

本書は、「背景知識のない中学生でも読める訳文にすることを心がけました。そのため、本来なら注に入れるような情報を本文で補いつつ訳しています」とあるとおり、大変読みやすかった。

 

イラストが多用されているのもかなり良かった。

 

例えば、紫式部が仕える中宮・彰子の出産祝いの席で、中宮に食事を運ぶ女房たちのヘアスタイルが「食膳に髪がかからないよう、前髪をアップにする「髪上」という髪型で(後略)」とあった。「?」と思ったら、そのページに、前髪をおでこの上でくるっと丸めるように結んでいる若い女房のイラストが掲載されていて、「おお」と直ぐに理解できた。

この「髪上」は顔が露わになるので、嫌な髪型だったようだ。

 

藤原道長が実によく登場するのに驚いた。史実としても紫式部の上司のような存在なので、まあ…そうなんのだろうと思うが、なんとなく、ドラマ「光る君へ」の物語を思い出したりして楽しんで読めた。

 

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「岬屋」の生菓子。百貨店の「銘菓百選」コーナーで。

 

 

「道明寺製 桜餅」である。

 

 

ああ、美味しい…。やっぱり「岬屋」のお菓子は美味しい。

 

 

道明寺の桜餅は今シーズン初めてかも。

 

 

「御菓子司 鶴屋徳満」「開山 良弁椿」

 

 

「東大寺二月堂のお水取り」の間に供える、「良弁椿」の造花がこの和菓子の由来です。

 

 

この時期に奈良の和菓子屋さんではお店それぞれに「良弁椿」の和菓子が作られているそうだが、「鶴屋徳満」はこの意匠の和菓子を最初に作ったお店だそう。