今日は出光美術館に行ってきた。

 

 

生誕300年記念 池大雅 ─陽光の山水」展である。

 

全体的にとても素敵で、今日はメモを取らないでおこうと思いつつ、やっぱりメモしてしまった。

 

「竹裏館図」 池大雅/画 高芙蓉/賛 一幅 江戸時代(18世紀)出光美術館

 琴を弾く男性が描かれており、それは王維らしい。香を焚いている。

 画面手前に涼炉で湯を沸かし、茶の準備をする人物も描かれており、ああ、良いな、素敵な風景だと思いながら鑑賞。

 

「山邨千馬図」 池大雅 一幅 宝暦5年(1755)出光美術館

 「千頭の馬を描いてくれ」と頼まれて描いたそう。細かい馬が…本当に千頭くらいいるような細かさで描いてある。

 

「嵐峡泛渣図屏風」 池大雅 二曲一双 江戸時代(18世紀)

 保津川下りの様子を描いたもの。4つの筏が描かれ、3つは人が1人立って乗り操っている様子だが、1つは子ども?ワンちゃん?お地蔵さま?を抱っこして座って乗っているように見えた。本当は何を描いているのだろう。

 他の作品とはちょっと違う雰囲気。展示ケース前のベンチに座り、ゆっくりじっくり鑑賞。

 

重要文化財「瀟湘勝概図屏風」 池大雅 六曲一隻 江戸時代(18世紀)

 とっても素敵だった。淡い色合いがとても爽やかで緩やかで…。こちらの前にも椅子が欲しい…ずっと眺めていたい。

 座敷にこんな屏風だけあったら、とっても贅沢で、些末なことなど気にならなくなるかも。自分の部屋を片付けよう…となぜか強く思った。

 

重要文化財「東山清音帖」 池大雅 十六面 江戸時代(18世紀)

 墨のきりっとした黒さにとても惹かれた。

 

「四季山水図」 池大雅 四幅対 江戸時代(18世紀)京都国立博物館

 冬幅は直線的な描線、夏幅は水気の多い墨を使って表現されていると解説パネルに書かれていた。確かに。基本的に色の少ない画だが、服に使われている赤、楼閣内のテーブル(テーブルセンター?)に使われている赤、両方とも小さい面積なのだが、その赤がとても効いている。

 

 

次回は仙厓さんが展示されるのか、来なくては…。