本日、冷たい雨が降る中、近くの税務署に8:30に到着。

 

 

ちょうど開館するところで、待ち列が動きだした時に列に加わり、スムーズに入館。なんと、10分後には確定申告の手続きすることができた。

ああ、良かった。1日も早く確定申告がしたかった…肩の荷が下りたスッキリ感。いや、開放感。

 

その後、ウキウキと東京都美術館へ。

 

 

「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」である。

 

 

入口は撮影可。動画も可。この壁を光があちこちに動き、素敵な演出だった。

 

ウスター美術館は、アメリカ合衆国ボストン近郊にあり、1898年開館。

当初から印象派の作品を積極的に収集していたとのこと。

パリの印象派のみならず、アメリカの印象派作品も多く展示されており、とても良かった。

 

記念写真ポイント。数か所あった。

 

 

展示作品のメモ。

 

シャルル・フランソワ・ドービニー「ヨンヌ川の橋(夕暮れ)」1875年 油彩、板

 

夕暮れの大きな川の風景を描いたもの。夕暮れといっても空は赤くなく、ピンク~水色、間もなく紺色になり夜になるのだろう。建物や木々は逆光気味な感じで黒く描かれている。30.3×53.9 cmの小ぶりな作品

 

ルイ=ウジェーヌ・ブーダン「工事中のトゥルーヴィルの港」

1890年 油彩、カンヴァス

 

風光明媚な風景を描いているのではなく、「工事中」を描いているのだが、空と、空の映った水面が美しい。

 

ヨゼフ・イスラエルス「砂丘にて」1890年以後油彩、板

 

砂丘と言っても鳥取砂丘のようなところではなく、雑草がわりと生えている。

そこに、ぷくっとした頬っぺたの少女が座って海を眺めている。

白い頭巾(?)をかぶり、ベージュのブラウスに紺のスカート、膝に青い上着のようなものを抱えているように見える。色が少なく落ち着いた感じ。何か物語があるようなないような。19.8×17.9 cmの小作品。

 

ジョン・シンガー・サージェント「キャサリン・チェイス・プラット」

1890年 油彩、カンヴァス

 

モデルの女性の父親が気に入らなかったとのことで未完の作品らしいが、発光しているような白い服の表現に魅力を感じる。

今を遡ること40ほど前に、サージェントの「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」をテート・ギャラリーで見た時は衝撃的だった。描かれた提灯が本当に光っているように表現されていた。それからずっと気になる存在である。

 

ジョゼフ・H・グリーンウッド「リンゴ園」1903年 油彩、カンヴァス

 

こちらの写真撮影コーナーにこの作品が。

 

 

拡大してみると…。

 

 

ウスター近郊を描いたもだそう。白いリンゴの花が美しい。

 

ウィラード・リロイ・メトカーフ「プレリュード」1909年 油彩、カンヴァス

 

コネティカット州リーツ・アイランドの田園風景の春を描いたものだそう。

木々の若葉の感じ、地面の草も優し気な色合いで表現されて良い。

その草の生えている地面に、わだちが描かれており、日常的に馬車などが通っている様子が窺える。人の暮らし近い自然の自然の様子…良いなあ。

 

チャイルド・ハッサム「コロンバス大通り、雨の日」1885年 油彩、カンヴァス

 

本展覧会のポスターやチラシなどにも登場しているこの作品もハッサムが描いたものである。

 

 

「コロンバス大通り、雨の日」は、雨の日の大通りが描かれており、(上の絵画と違って)画面は全体的に暗い感じだが、路面が濡れて光っているので、そう重たくは感じない。中央に描かれている車に焦点が合っている。写真のように?周囲がぼけているように描かれており、そこに魅力を感じた。

 

ルーサー・エマーソン・ヴァン・ゴーダー「公園にて」

1894年以前 油彩、カンヴァス

 

陽光の降り注ぐ公園を人々が散歩している。中央に日傘を差している女性が3人描かれている。20.3×25.4 cmの小作品であるが魅力的。

本日が特に雨が降り寒かったので、絵の中に入ってぬくぬくと散歩できたら良いなあ…などと考えて鑑賞。

 

バラエティーに富んだ素敵な展覧会だった。

平日の午前中でもまあまあの混み具合が納得できる内容だった。

 

 

豊かな気持ちになって、この後、根津神社方面にぶらぶら歩いて…

 

(続く)