泉屋博古館東京に行ってきた。
企画展「うるしとともに ―くらしのなかの漆芸美」である。
一部撮影可の展示があったので、気になったものを撮影させていただいた。(記載のないものは泉屋博古館東京所蔵)
「唐草文梨子地蒔絵提重」 (明治時代 19世紀)
本展覧会の解説パネルはどれも丁寧な説明で読みごたえがあった。
また、各作品にキャッチコピーのようなものがつけられており、これが私としてはとても良かった。
例えば、こちらの作品には「何を詰めて出かけよう?」という文言が。
解説パネルによると、行楽などに食事や酒を持参するためのものらしい。
右の錫徳利に酒を入れ、左の4段の重箱に酒の肴、その上部に小盆が1枚。
小引き出しには小さな盃も収納できるようだ。
こんな贅沢な提重箱に「何を詰めて出かけよう?」
会場で色々考えた。
「長寛好獅子唐草文箔絵会席膳椀具」 象彦(八代 西村彦兵衛) 大正9年(1920)泉屋博古館蔵
こちらに描かれた獅子が何とも魅力的。
解説パネルにも「とぼけた表情も相まってシュールです」とあった。
ちょっと猿っぽいイメージ?
また、「長寛好」の「長寛」とは江戸後期に京都で活躍した漆工家の佐野長寛のことだそうだ。
「扇面謡曲画蒔絵会席膳椀具から丸盆」 象彦(八代 西村彦兵衛) 大正時代 20世紀
能の謡曲をテーマにした蒔絵の丸盆である。どれも素敵だったが、特に気になったはこれ。
「阿漕」
三重県津市民なら誰でも知っている阿漕浦に伝わる孝行者の漁師・平治の悲話(と、笠の形の「平治煎餅」)である。
さらに気になった作品。
「青貝雅集図茶箱」 (清時代 18世紀)
チラシの中央に掲載されている茶箱とその中身である。
この茶箱もキラキラと素敵だったが、茶入れなど、もう、うっとりである。
欲を言えば、仕覆も展示していただきたかった。
「椿蒔絵棗添状」 酒井抱一 (江戸時代 19世紀)
イラスト入りの書状、棗の意匠の打診のために出された書状。
何とも味のある文字で、これは飾りたくなるだろう。美しい裂で表装されている。
「椿蒔絵棗」 原羊遊斎 (江戸時代 19世紀)
上の酒井抱一の意匠に基づき作られた棗である。
解説パネルに「茶褐色の半透明な色味が特徴の透漆を用いる木地溜塗によって、美しい木目が引き立てられています。そこに、金銀の薄肉高蒔絵で椿を一枝表します」
いやあ、木目が本当に素敵に出ていてシック。
これをもう少し小ぶりにした「写し」が欲しいと思った。
漆芸品ととともに、同じく暮らしを彩ってきた陶磁器ということで染付大皿が展示されていた。
近年泉屋博古館に寄贈された瀬川竹生コレクションの初公開とのこと。
「染付跳鯉大橋文輪花大皿」 銘:太明成化年製 (江戸時代後期 19世紀)
「染付恵比寿大橋文大皿」 銘:太明成化年製 (江戸時代後期 19世紀)
チラシに「本展では、住友コレクションの漆芸品の数々を、用いられてきたシーンごとにひもとき、漆芸品を見るたのしみ、使うよろこびについてもう一度考えたいと思います。」とあった。
「見るたのしみ」を十分に味わった。
我が家にも少し漆の物がある。大切に仕舞っておくだけでなく「使うよろこび」も味わいたい。
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「亡命ロシア料理」を読んでから、食べたい~と思っていたロシア料理。
評判のお店に行ってきた。
※「亡命ロシア料理」に紹介されていた鶏肉料理「帰れ、鶏肉へ!」は何度も作った。とても簡単に作れて、非常に美味しい。
色々食べられて、とてもお値打ちな「トロイカ・セット」にした。
「サラダ」
ビーツが入って、ピンク色のポテトサラダ。
「ボルシチ」
野菜たっぷり。
「ピロシキ」
このピロシキが熱々で、パン生地が薄くてとても良い。
というか、私が今まで食べたピロシキのなかで一番パン生地が薄いのではないか。
これは美味しい。
「つぼ焼き」
雪の降る中、家に帰ってこのつぼ焼きを食べたら、きっと幸せな気分になるだろうという味だった。
「ロシア紅茶」
ここまでがセットメニュー。
ちょっと甘い物が欲しかったので…。
前回訪れた時はランチタイムが予約で満席で入れなかったが、今回ラッキーにも予約なしですぐに席に案内してもらえた。良かった…。














