読了。

図書館で、ユキ・パリス氏の著作を探していたときに、先日読了した『ユキ・パリス 幸せをよぶ手仕事』とともに見つけた。

 

本書は休刊になってしまった雑誌『ミセス』の連載をまとめたもの。

 

ユキ・パリス ずっともの探し (著)ユキ・パリス

 

本書の「はじめに」に、「私とものとの、出会いや思いをつづったこの本を通じて、(中略)高揚感のようなもの、好みのものやご自身を発見する喜びなどを、わずかでも感じていただだければ、この上ない幸せです」とあった。

 

ユキ・パリス氏の京都のご自宅、コペンハーゲンのご自宅のインテリアなどを撮影した写真も多く、『ユキ・パリス 幸せをよぶ手仕事』同様、うっとりと眺めた。

 

著者がコペンハーゲンのオードロップゴー美術館内で、ハンマースホイ(と本書には記載、ハマスホイとされる場合もあり)の作品を眺める写真が掲載されていた。

 

展示の仕方がとても雰囲気があって、ああ、こんなところでハンマースホイの作品を見たら、日本の美術館で見るのと違う印象だろうなあ…と思った。

 

本書には、ユキ・パリス氏がお目当ての骨董品を探すことについても書かれおり、興味深く読んだ。

 

私は骨董というものは、数点しか持っていない。

 

その昔、北京市朝陽区の巨大な骨董市場で求めた椅子と茶机。

 

当時、招かれた西洋の方のお宅が、とても上手に中国の骨董をインテリアに組み入れていらして、「私も何か骨董が欲しい!」と知識もなく「勢い」で求めてしまった。

 

「勢い」で求められるほどの値段だったように思う。

会計をすませ、さて、と思ってところで若い男性がやってきて「手伝いましょう」と言いつつ、名刺を差し出した。

 

その名刺に書かれていた肩書が、

你的朋友(あなたの友達)」だったことを今でも覚えている。

大変胡散臭い…。

 

その親切なお友達に、購入した椅子と机が運べるワゴンタクシーの手配をお願いしたのかどうか、それは忘れてしまった。

 

骨董市場は、巨大な体育館のような広い建物で、中が区切られており、区画ごとに違うお店が入っている感じだった。

私のような外国人も大勢いて、もしかすると外国人向けの市場だったのかも知れない。

 

ワクワクと順番にお店を見て、吟味していたと思う。

物は、その物自体に価値があるが、探し求める楽しみも大きいなあ、そしてその思い出も貴重だよなあ、としみじみ思った。

 

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本日、ふら~とデパ地下を歩いていたら…もちろん「銘菓百選」コーナーをチェックすることは忘れない。

 

おおっ!「一炉庵」の「水ようかん」を発見。

 

 

どうも「こしあん」、「小豆あん」、「抹茶あん」、「白あん」の4種類がばら売りされていたようだが、私が見た時はこの2種類だけだった。

 

 

お店では瓢の型で打ち出して箱詰めされているようだが、デパートではカップに流しての販売になったようだ。

 

なるほど、この夏は「口の中で液体に変わるタイプ」の水ようかんを複数種類食べているが、こちらは型で打ち出せるほどしっかりしている。素材の味を楽しむ感じ。