キュレーター、コーディネーターであるユキ・パリス氏のヨーロッパ各地で蒐集した刺繍、レースなどの作品、そしてそれを作るための道具類などを紹介した一冊。

 

ユキ・パリス氏は、京都のご実家を改築して、自身で蒐集したものを展示するミュージアム、そしてショップを開設された。

本書には、そのお庭造りについても書かれている。

又、ご自宅のリビングのお写真も掲載され、和のもの、洋のもの、新しいもの、古いものがバランスよく配され、とても素敵だった。

 

ユキ・パリス 幸せをよぶ手仕事  著)ユキ・パリス

 

クロスステッチ、フリーステッチなどの刺繍、様々なタイプのオープンワーク(布を透かす技法)、縫い針と糸だけで作るニードルレース、台に型紙を置きピンで固定し糸巻を使って織っていくボビンレースなどなど、うっとりしながら眺めた。

 

テーブルクロスなどと共に紹介されていた、皿を重ねて供するときに使われる「皿敷き」。

フリーステッチで大きく花の形になっているもの、四角い布にクロスステッチで刺繍されたもの。

 

デンマークの白色刺繍ヒーダボー、布の一部の糸を抜いて透かし模様を作る技法を用いた「皿敷き」にはうっとりである。

 

うーむ。皿敷き、作りたいかも…。

 

20世紀中期に活躍したグレタ・ベングトソンという手芸のデザイナーが紹介されていた。

とても素敵なデザインばかり!

 

クロスステッチ、バッグステッチで作られた1960年代の「バッグ用刺繍布」の解説に、「背景を刺していない、彼女らしい作品。プリムラなど春の花が生き生きと表されており、シンプルな中に華やかさもある素晴らしいデザイン」とあった。

 

ああ、良いなあ。クロスステッチなら私でもできるかも。

 

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新潟滞在中に親族から持たせてもらったもの。

 

 

「菜菓亭」の「レモンティグレ」という。

 

 

これが美味しかった。

生地に発酵バターが使われているらしく濃厚。

真ん中はレモンガナッシュ。その下はライムのガナッシュが入っており2層になっている。夏限定のお菓子だそう。

冷蔵庫で冷やしたほうが酷暑には合っているかも。