本日、日本橋高島屋S.C.に行ってきた。

 

 

「開館25周年記念展  京都 細見美術館の名品  ー琳派、若冲、ときめきの日本美術ー」展である。

 

 

ラッキーなことに、細見美術館館長の細見良行氏によるギャラリートークに参加することができた。

 

以下は、そのメモ。

細見氏のお話を聞いてメモしたことや、覚えていることを書いたので、そっくりそのままの内容ではないと思う。

 

『七宝夕顔文釘隠』(桃山時代)

 

室内の柱、建具などに黒い漆が使われているようになって、釘隠がこのように華やかな色彩を用いられるようになったらしい。

豊臣秀吉が黒い漆を好んだようだ。

 

『男女遊楽図屏風』(江戸前期)

 

屏風の凸凹面に合わせた構図になっている、描かれている女性の視線の行方、若い男性2人が手をつないで描かれている、など私自身が気づけなかった視点でお話されて、目からうろこがポロっと取れた。

 

葛飾北斎 『五美人図』(江戸後期)

 

北斎の肉筆画である。

こちらも構図について話されていた。二等辺三角形の構図になっている。

又、北斎が人物を10頭身くらいにデフォルメ(という言葉は使っていらっしゃらなかったが、そんな意味のようなことだった)して描いているが、これも画力があるからこそ。

うむ。確かに。特に違和感なく鑑賞していたが、よく見ると8頭身どころの騒ぎでない感じである。そういう視点で見たことがなかったなあ。

 

鈴木其一作品も数点展示されていた。

明治画壇の有名な画家は其一を学んでいるとのこと。

海外の著名な美術館でも良い場所(といったような意味のことを…何だったけ…)に飾られている。

其一は酒井抱一の弟子であり、抱一が生きていた時はその画風に忠実であったが、死後は羊の皮を脱いで狼になった…とのこと。

ふむ。

其一は「抱一の死後、はっちゃけた」といったような文章を読んだことがある。確かに…。

 

そして、其一の師、酒井抱一作品については上品で美しい。

「綺麗な物しか見たことがない」のではないかというくらい綺麗に描く、そして、抱一の目はカラーフィルム(たしかそんなことを…)のようで、美しい色を使う。

ふーむ、ふーむ。これは大きく同意。

 

そして、伊藤若冲作品。なんと、細見美術館所蔵の19作品全て「持ってきた」とのこと。おお!

しっかり堪能させていただいた。

 

**************************

 

せっかく日本橋に来たので、気になっていた「日本橋うさぎや本店」「どらやき」を求めた。

 

 

これは、生地がかなりボリュームがある。ふかふかしていて、もちもちっとしている。弾力があるというか。

中の餡は優しい甘さ。

 

そして、せっかく日本橋高島屋に来たので、地下の「銘菓百選」にも立ち寄った。

 

いなば播七 「みたらし団子」

 

 

創業天明元年と書いてある!おお。大阪の和菓子屋さん。

 

 

2本入り。1本ずつ厚みのあるセロハンフィルムで包まれており、そのせいか何となく四角く…(写真参照)。

大きい!柔らかくて、たれも美味しい。

 

そして…。んん…これは!

 

 

おお、箱根の「ちもと」「湯もち」ではないか!!

ここで出会えるとは…。

 

先日も都立大学駅近くの「ちもと」に行き、昨年5月には軽井沢の「ちもと総本店」にも行った。

 

軽井沢の「ちもと」では、「ちもと餅」という黒糖入りの求肥にくるみが入っている、都立大学の「ちもと」の「八雲もち」(こちらはカシューナッツ入り)を連想されるお餅を売っていた。

 

箱根の「ちもと」の「湯もち」も大変気になっていたのだ。

 

 

包みは都立大学も軽井沢も箱根も竹皮ではないか…。

 

 

む。ここは白い!(都立大学と軽井沢は黒糖入りで茶色い求肥)

 

食べると、本当に柔らかく、柚の爽やかな香りがする!

中に入っているのは何だ?

 

webサイトによると「…白玉粉を練り上げたやわらかいお餅の中に(中略)細かく刻んだ本練羊羹を切り入れ、柚子の香りをもって蜜柑の里を匂わせた…」とある。

 

おお。羊羹だったのか。どうりで…。

ああ、美味しかった。

これは箱根のお店に行きたい!