本日、府中市美術館に行ってきた。

 

 

春の江戸絵画まつり 江戸絵画お絵かき教室」の後期展示である。

細かく言うと、「後期A」展示を狙って訪れた。

 

 

大幅な展示替えがあると言われており、展示リストの「展示期間」欄を見ると、ほとんどが「前期」か、「後期」などと書かれており、前期も後期も展示されている作品はかなり少ない。

 

そして、「2度目は半額!」なのだ。

 

 

前回鑑賞券を求めたときに、割引券付きだったのだ。

本日はこの割引券を使って鑑賞。

 

前回購入した図録で予習済みである。

 

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長沢蘆雪 『躑躅群雀図』(個人蔵)

 解説パネルに「花だけは濃く、他の部分は淡く描いています」と書かれていた。

ツツジがとても赤くてきれいで印象に残る。

 

長沢蘆雪 『群雀図』(個人蔵)

 三羽の雀。

 表装もとても良かった。大きな赤の花のある更紗(っぽい生地)が使われていた。

 

長沢蘆雪 『亀図』(個人蔵)

 「ざっくりと描く」のコーナーに展示されていた。

 亀がにっこりしているように見える。おおらかな表情が良い。

 

八田古秀 『飲中八仙図』(個人蔵)

 8人の酔っぱらった仙人+お付きの人々が描かれ、画中はとても賑やか。

 勝手気ままにふるまっているように見える仙人(おじさん)の表情が可愛い。

 人物の足元から、こっそりと顔を出している白犬が何となく蘆雪犬っぽくてとても可愛い。

 

亜欧堂田善 『山水人物図押絵貼屛風』(須賀川市立博物館)

 え、これが亜欧堂田善の作品?!とびっくりの普通(?)っぽい屏風だった。

 亜欧堂田善といえば、油絵の具を使って描いた「墨堤観桜図」も展示されており、私はそちらのイメージが強い。図録によると田善の油絵は20点足らずで非常に少なく、円山四条派風の作品も多いらしい。ほう~。

 本作品に描かれているおじさん達の表情はほのぼの可愛く、ゆったりとした雰囲気。

 

円山応挙 『鯉図』(個人蔵)

 いやー、パーフェクトな鯉だった。

 

長沢蘆雪 『鯉図』(個人蔵)

 解説パネルに「蘆雪は応挙の弟子なのでそっくりに描くのは師匠公認(中略)しかし、どこかひねりを入れてくるのが蘆雪」とあった。

 真っ黒な崖に、ごく細い滝のように水が流れており、それが流れ込んでいる水中に鯉が描かれている。鯉が体をねじらせ、流れ込む水のあたりに勢いよく向かっている勢い良い動きも感じられ、とても面白い感じになっている。こういうのは応挙にはないよなあと思いつつ鑑賞。

 

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お楽しみの体験コーナー。

なんと2か所に増えていた!

 

 

こちらは前回は無かった。

 

今回挑戦したのは、ぬり絵。

 

 

牡丹の花びらが重なり影になっているところに赤く色を入れるのがポイントらしい。

ほう…。描き方のヒントを読みつつ、ぬり絵に取り組んだ。

ぬり絵がこんなに楽しいとは。

 

ハンコ・コーナーでは、蘆雪の雀をチョイス。

 

 

後期の「探検隊ワークシート」のクイズにも挑戦した。

左上は「2回目割引券」がもぎられた鑑賞券である。

 

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ミュージアムカフェ「府中乃森珈琲店」で、ドリームケーキ。

ドリームケーキはデンマーク伝統のケーキらしい。

 

 

細かいスポンジ生地。上にキャラメリゼしたココナッツがのっている。

コーヒーとよく合う。

 

 

コーヒーも美味しい。

気持ちが豊かになるよねえ。

 

 

今年もしっかりと春の江戸絵画まつりを楽しめた。

府中市美術館がもっと家から近かったら、もっと行くのになあと思う。