東京国立博物館に行ってきた!

 

 

新春恒例「博物館に初もうで」は今年で20回目だそう。

恐らく10年以上前に「博物館に初もうで」を訪れたきりなのではないか。

 

 

本館入り口。お正月ムードである。

 

 

「玄圃瑤華」 伊藤若冲自画自刻 江戸時代・明和5年(1768)

 

解説パネルによると、

正面彫りした版木の上に濡らした紙を貼り、紙の上から墨をほどこすと、彫って凹んだ部分が白く残る「拓版画」という特殊な技法で制作されています」とのこと。

作品は6点展示されていた。

 

「瓢箪・夾竹桃」

 

 

この「玄圃瑤華」、2016年6月の「東京国立博物館 平成27年度新収品展Ⅱ」で見ている。

 

そして、新春といえば、国宝、

「松林図屛風」 長谷川等伯 (6曲1双 紙本墨画 安土桃山時代 16世紀)

 

 

この山の表現が何とも・・・

 

 

このあたりの松が激しく動いているように見えたり・・・。

 

 

安部龍太郎氏の小説「等伯」を読むと本作品の見方が変わった。

 

先月、サントリー美術館「京都・智積院の名宝」展で長谷川等伯の息子である久蔵の作品を見て、やはり小説「等伯」を思い出した。

 

やっぱり読み直さなければ・・・と言いつつ、現在、図書館に予約している本がけっこうあるので、いつになるだろう。

 

この「松林図屏風」、「日本美術のとびら」というコーナーで「高精密複製品」が展示されている。

 

 

映像が重ね写されてアニメーションのように楽しめる。

月が出てきたり・・・

 

 

雪が降ってきたり。これは「冬」である。

 

 

「夏」としては、「納涼図屏風」。

こちらも画面が暗くなり、月が明るくなる。

 

 

これは面白い。

 

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「紺紙金字無量義経」 鎌倉時代・13~14世紀

 

 

藍で染めた紺紙に金泥で写経されたもので、私はこの見返し部分の「経意絵」に興味が。金と銀で表現されていて、とても美しい。

 

昨年の「ボストン美術館展」「日本美術をひも解く」展でも紺紙に金泥で写経されたものが出品されており、(書かれている内容は読解できないが)その美しさに魅せられたことを思い出す。

 

「春日鹿曼荼羅図」 室町時代・16世紀 絹本着色

 

 

解説パネルに「春日大社は武甕槌命(たけみかづちのみこと)が常陸国鹿島から鹿に乗り、春日の地に降り立ったことから始まります。本図は雲上の鹿の鞍に据えられた榊や日輪で神々の姿が象徴的に表しています」とあった。

非常に美しい。

 

(長くなったのでつづく)