東京芸術大学大学美術館に行こうと、上野公園を急いでいると・・・

 

お昼寝をしている人たちがいるぞ!

 

 

「YOCA 三澤萌寧 2022」とプレートにあった。

どうやら藝大の方の卒業制作作品らしい。

おおお・・・。混ざって、私もとけるように居眠りしたいと・・・と思いつつ。

 

 

「日本美術をひも解く」展。

 

実は後期展示だけにしようと思っていたのだが、インターネットで、展覧会を解説付きで会場から生中継する「ニコニコ美術館」「東京藝術大学大学美術館 特別展「日本美術をひも解くー皇室、美の玉手箱」を巡ろう(進行:橋本麻里)」の動画を見て、「いや、前期も行かねば!!」と馳せ参じたのだ・・・のだが、「藝大アートプラザ」は素通りできなかった。

 

 

この門をずんずん入ってくと・・・。

 

 

いつかは、こちらで作品を求めてみたいと思う。

 

と、横道にそれつつも美術館に到着。

 

今回のお目当ては、

「西瓜図」 葛飾北斎 (江戸時代・天保10年(1839))

 

 

図録の表紙にもあるが、右の縦長のポストカードのこれ、である。

 

「和樂」2017年8・9月号「葛飾北斎の肉筆の中でも特に評判の高い一作で、80歳のときに描いたとされる。見所は何より、西瓜の切り口に敷かれた薄紙の、しっとりと果汁を吸い込んだ瑞々しい質感」とあった。

 

和樂」2019ー2020年12・1月号にも、この作品の西瓜の部分がアップで紹介されており、ああ、いつか鑑賞したいものだと思っていたのだ。

 

実際に鑑賞できて、感動した・・・。「まじやばかったっす系の感想」しか出てこない。

実は、本作品が前期のみの展示だということを「ニコニコ美術館」で知ったのだ。

危ないところだった・・・・。

 

「花鳥十二ヶ月図」 酒井抱一 (江戸時代・文政6年(1823))12幅

 

この12幅を見ていると、ただただ美しく、何も考えずにその美しさを堪能するのみで、肩の力がすーっと抜け、大きく息を吸っていた。

ああ、美しいものは良い!

 

「羽箒と子犬」 (明治~大正時代(20世紀))象牙

 

展覧会のパンフレットにも紹介されている。オレンジ色の丸で囲んだもの。

 

 

円山応挙の犬のよう。

 

「ニコニコ美術館」で東京芸術大学大学美術館の黒川廣子館長が「ぜひともこれも加えていただきたいと私がリクエストしたものの一つ」とおっしゃっていた。

作者は分からないらしい。

 

うーむ。これは・・・可愛い。複製があったら欲しい。ずっと見ているかもしれない。

 

「浜松図屏風」 海北友松 (桃山時代・慶長10年(1605)) 6曲1双

 

「ニコニコ美術館」で東京芸術大学大学美術館の古田亮教授が松の描き方について力説されていた。

松の葉が「全体がもくもく」「微妙なグラデーション」で描かれていて、「ここにぐっときますね」とおっしゃっていた。

また、「これは近代ですよ。東山魁夷といっても良いぐらいの、こう、なんでこの時、この人はこれができたんだろう」と感動されたらしい。

 

確かに・・・桃山時代の作品とは思えないモダンさを感じる。

 

と、「ニコニコ美術館」で予習をしてあったので、「おお、これが・・・」としみじみ見るので、閉館時間が17時にもかかわらず、はっと時計を見ると16:40!

 

ショップで買い物もしたいし、すぐ近くにある「桃林堂 上野店」の閉店も17時だし、急げっ!と会場を後にしたが、入館したのが14時くらいだったのでかれこれ2時間半くらい見ていたことになる。

 

まあ満足だが、会場をもう1回最初から回れたら、もっと満足だったかも。

後期展示も楽しみ。後期展示は朝から入館しようと思う。

 

駆け込みで「桃林堂」にも行けた。

 

 

閉店前だというのに、少量であるがあれこれと種類を買い求める私に和やかに対応してくださったお店の方に感謝。

帰宅後、よく冷やした「生水ようかん」を食べて大満足。