津村記久子氏の短編集。

これは、大変面白かった!

 

サキの忘れ物  (著)津村記久子

 

9作品からなる短編集。

 

まず、本書のタイトルでもある「サキの忘れ物」。

「サキ」と見て、女性の名前かな・・・と思っていたが、これは、イギリスの小説家であった。検索してみると、どうも「オー・ヘンリー」クラスの作家のよう。え・・・。

オー・ヘンリーは小学校高学年か中学生の時くらいに「オー・ヘンリー短編集」を読んでいると思う。教科書に載っていたような気がする。

が、「サキ」は知らなかった・・・。

 

本書の「サキの忘れ物」の主人公は、このサキの短編集を読むことをきっかけに変わっていく。

読書、そしてその知識がもたらす世界の広がりは本当に素晴らしい。

読書が楽しめるような国語力も必要だと思う。

 

主人公と、主人公の勤める喫茶店を定期的に訪れる女性客との会話で、

主人公は「サキ」の短編集で「牛の話」が面白かったが、「オムレツ」の話が分からなかったところが多かったと言っている。

それに対して、女性客は「開いた窓」が面白かったと言っている。

 

検索してみると色々ヒットし、

「サキ短編集」 田内初義訳 講談社文庫 1979年

 

こちらの翻訳が良いという評があったが、最寄りの図書館に所蔵はなく、Amazonによると、紙の本では絶版になっており、Kindleでは読める模様。

 

「サキ短編集」 中村能三訳 新潮文庫 2007年改版 

「ザ・ベスト・オブ・サキ」 中西秀男訳 サンリオSF文庫 1978年版 

 

この2冊は最寄りの図書館に所蔵があり、翻訳が良いという評もあったので、どちらか借りて読もうと思う。

 

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原田マハ氏の「やっぱり食べに行こう。」、クロワッサンの「手みやげをひとつ-あの人の、究極のお取り寄せ-和の巻」で紹介されていた「紫野 和久傳」の「れんこん菓子 西湖」。

 

 

ついにデパ地下で求めた!

お店の方に冷やして食べるようアドバイスされ、しっかり冷やした。

 

 

冷たいお抹茶と。

後で反省したのはお皿も冷やすべきだったということだった。

 

 

お菓子に同封されていた説明に、「蓮根のでんぷん「蓮粉」と和三盆糖を練り上げ、二枚の笹の葉でやさしく包みました」とあった。

あっさりとした甘味で、もちっとしつつも爽やかな食感。

うむ。これは、また、食べたい。

 

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恵那川上屋の「栗観世」。「夏の栗きんとん」だそう。

 

 

久々に栗の味を楽しんだ。秋も楽しみ。

 

こちらは涼しげな様子に惹かれて求めた。

 

 

青葉もみじとお魚が川面に漂うイメージか。