やっと読了。
コロナ禍で、私の業界も大きな影響を受けており、ここ暫くのんびりとしたペースで仕事をしていたが、久々に「売れっ子」になっており、読書もお出かけ(この状況では・・・どのみち・・・)も確定申告(!)もできずに、仕事をしている(現在も進行中)。
本書は大変読みやすいので、公共交通機関を利用しているときに読み、なんとか読了。
著者は、2020年5月にTwitterで広がったハッシュタグ「#検察庁法改正に抗議します」を作った女性である。
私もこのハッシュタグを付けたツイートをたくさん見た。
どんな方がこのような「うねり」を生み出したのか興味があった。(以下、太字部分は本書からの引用)
ぜんぶ運命だったんかい おじさん社会と女子の一生 (著)笛美
著者は努力家で高偏差値の大学を卒業し、憧れていた広告代理店に就職。
仕事に邁進し、業績を上げるが、30歳までに結婚しなくてはと考え「婚活」をし、思ったような結果を得られず、「ヨーロッパのF国の会社にインターンに行くことに」なった。
F国は、「日本よりはるかに男女平等に近いと言われる国」で、そこでの経験が著者の考えを変えていき、前述の活動に至るのである。
著者は、自分の生きにくさを「私の運命は、この社会の構造の上に敷かれたもの」だったと考える。
「女の子らしくしなさいと言われてきた子供時代。会社の人と家族になりたくて残業した新人時代。「女はどうせ早く辞めちゃう」という上司の言葉。お母さんの自己犠牲を礼賛するCM。若い女の子ばかりでおばさんのいないCM。」
・・・・。この部分を読んだときに、非常に驚いた。
著者と私は20歳くらいの差があり、まだまだ男女差は歴然とあるが、多少は変化しているだろうと思った(電通の事件もあり公告業界は特に厳しそうだと思っていたが・・・)。
いや、男女の差に驚いたというより、「会社の人と家族になりたくて残業」とは。
もう、びっくりである。月給取り時代の私は、1分でも早く退勤することに命を燃やしていたように思う。
「女の私が総合職ずっと働いていける見込みなんて、最初っからなかったのだ。そもそも、そういう設計じゃなかった。総合職とは、専業主婦がいる男性が人生をかけて、やっと実現できる働き方だった。無理ゲーだったのだ。会社の男性にはもれなく専業主婦の奥さんがいたのに、なぜこんな簡単なことにさえ気づかなかったんだろう。」
なるほど。
「女の子はいつか結婚・出産という幸せのベールに包んで追い出され、そしてまた新しい女の子が補充されて、職場の構成メンバーは常におじさんと女の子だけになる。」
ふうむ。著者の働く公告業界は人気の業種なので、こんな感じなのか。
まあ、でもこのあたりは就職活動をしているときに気づかないだろうか・・・。
著者はF国から帰国後、「なんとか仕事で女性の地位を上げたい」と思いながらも、「これまでと同じ日常の業務」を続けており、「自分が作る企画のジェンダー意識が、相変わらず昭和の家族観のまま」だということに苦悩し、「社内打ち合わせでフェミニズム溢れる企画」を出すとしても上手くいかないだろうと考える。
著者の留学したF国やその他海外では受け入れられていることがどうして日本ではダメなのか。
「日本人クリエーターは英語がわからない人が多いから、海外からの生の情報が得られないというのもあるだろう。彼らは日本は男女平等だと信じていて、まさか自分が女性蔑視なんてするわけないと思っている。奥さんに苗字を変えさせ家事育児を丸投げし、女子社員に「お前は女を捨ててる」と軽口を叩いている男性クリエーターさえ、それが女性蔑視だという自覚がまるでないのだ。」
なるほどねえ・・・。東京オリンピックが終わり、現在は北京オリンピックが開かれているが、森喜朗氏がふと頭に浮かんだ。
著者は、まずは自分の意識を変えるために行動する。様々な「場」を知り、人と知り合い、
それがハッシュタグ「#検察庁法改正に抗議します」につながっていく。
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私はというと、新卒時は、定年まで長く続けられて、好きな旅行に行けるくらいの賃金を稼げ、休みが取れるような仕事を選んだ。結婚や出産で退職する人は少ない。
仕事は仕事で、どちらかというと、その他のことに目が向いていたように思う。
まあ、それなりに仕事に対する欲はあったようには思うが・・・。
今でも、仕事でバリバリ!というより、美味しいものを食べたり、美術館に行ったり、好きな作家さんの個展に行ったり、ごろごろと読書することを楽しみにしているように思う。
例えば・・・。
今週の水曜日に届いたのは、愛知県半田市の松華堂さんの和菓子セットである。
これは「あいち・はんだ物産品お取り寄せサイト「いいかも半田セレクト」」で購入したもの。
半田市の物産品などをオンラインで購入でき、なんと通常価格から30%オフなのだ。
半田市が実施する販売促進キャンペーン。
こちらはおいおいブログにアップすることに。
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前回のブログは1月26日。
岐阜県中津川市の「仁太郎」さんからの荷物が届き、「くりきんとん」を食べた喜びを書いたが、
その他にも色々・・・。
通年菓子の「菓匠 翁」。
竹の皮で巻いてあり、黒文字まで。
葛粉の生地がぷるぷるとした食感で、中に栗きんとんが入っているのである。
これは、美味しい!!
通年菓子の「木々葉々」。
包み紙が絞り染めの意匠で素敵。
箱も素敵。こういうものがお洒落な感じだと気持ちが上がる。
これも又、凝った包みなのである。
葉っぱに包まれた焼き菓子。
(この葉っぱは?もしや栗の葉?)
葉っぱをはがすと、どどどんと栗がのっている!
バターの風味もきいて、これは立派な洋菓子。
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こちらは、季節菓子の「柿天女」。
パッケージも良い!
干し柿にホワイトチョコレートをからめたお菓子。
これが・・・びっくりな美味しさ。
私は普段、干し柿はあまり食べないが、美味しい!!
こちらも季節菓子の「緑のトリフ」。
栗きんとんをホワイトチョコレートで包み、抹茶がまぶされている。
そして、最後は通年菓子の「栗千年」。
日持ちが一番長く、数日前まで我が家に(大切に)残されていた。
「焼き栗きんとん」である。
おせんべいのような。しかし、味は栗きんとんなのである。
食感は煎餅である。